京都 桜逍遥2010(六孫王神社 里桜)
「ちる花を なにかうらみむ 世の中に
わが身もともに あらむ物かは」
古今和歌集

京都では八重桜系や里桜系の桜というと、ポツーン、ポツーンと葉桜になりつつあるソメイヨシノや枝垂桜の間に独立して咲いている場合がよくあります。だからこの時期の桜好き達は、あっちへチョコチョコ、こっちへチョコチョコと歩き回っています。
しかし、八条壬生川にある六孫王神社では様子がちがいます。境内にある大方の桜が八重桜系、里桜系のためちょうどこの時期が見頃の季節となります。
ちょっと聞き慣れないこの神社は清和天皇の第六皇子貞純親王の御子経基王を祀る神社です。第六王子の孫を祀る神社だから六孫王神社と呼ばれてます。
また、この経基王が初めて「源」という姓を授かったので、この神社は源氏発祥の神社ともされてます。

桜の花の特色として一つの芽からいくつかの花が咲くという点がありますが、この神社の桜はそれが集まってテニスボール位の大きな花房になります。
「鬱金」か「御衣黄」か判別付きませんが、その花のボールの中に紅が走りきれいな花房になってます。
本当に、見事!見事!
まるで宙に浮いた桜の手毬みたい。
ポーン、ポーン宙に舞う手毬みたい。
綺麗ですね。

この神社の横は新幹線の高架になっており、桜を観ている間にもその上を新幹線が走っていきます。
ちょうどこの辺りだったら、新幹線の乗客は東寺の塔の方眺めているのでしょう。
また、この花はあまりにも線路に近いところで咲いているため、乗客の目からは線路脇の塀に隠され見つけることはできないでしょう。
これだけ美しい京都らしい桜が咲いているのに惜しいことです。
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