« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »

2006年6月の7件の記事

2006年6月30日 (金)

茅の輪くぐり

梅雨のあい間と言うよりも、真夏のような暑さであった。

ちょっと日も陰り、涼しくなったかの様子に、散歩がてら歩いて会社から帰宅した。

下京から中京まで約45分程の道のりをブラブラと、日々道筋を変えて歩いて行くのは楽しいものである。

時にはちょっと寄り道をして遠回りに帰ったり、新しい店をのぞいたり、古い神社の境内で立ち止まったりしている。

Photo_18


猪熊通の仏光寺の西北角に「天道神社」という神社があり、その境内に「茅の輪」を見つけた。


「茅の輪」は、正月から6月までの半年間の罪穢を祓う夏越しの大祓に使用され、それをくぐることにより、疫病や罪穢が祓われるいわれているものである。


その起源は、蘇民将来(そみんしょうらい)が疫神から「茅の輪を腰につける疫病からと免れる」といわれ、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたという故事に基づいている。


祗園祭でも、最後の神事(7月31日)で疫神社(八坂神社境内の摂社)に茅の輪を飾り、それをくぐり無病息災を願っている。

Photo_19


ふと見ると、「茅の輪」の横にある銀杏の木に、「茅の輪」のくぐり方の方法がピンで貼ってあった。

説明書の貼り方が面白く、おもわずその通りにくぐってきた。

これで今年の夏は、無病息災でいられそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月27日 (火)

6月の「ベー レギューム ア ターブル」

ワールドカップの早朝観戦が続き疲れ気味。
のんびりとおいしいランチでもと、いつもの「ベー レギューム ア ターブル」へ。

Photo_15

テーブルについて、何か違うなと感じてたら、テーブルクロスがえんじ色に近い緋色に変わっていた。

まずは、パン。ここは下鴨の「cornes de gazell」のパンがでる。

普通の店より、空気の穴が多く、いくらでも食べられる。

塩気も好みの味である。

この頃、イギリスパン(食パン)は「rauk」、フランスパンは「cornes de gazell」、ハード系は「 Le Petit Mec」とこだわっている。

色々食べて、今はこの選択と成った。

Photo_16

スープはアスパラガスのポタージュ。

スープは青味と苦味が少し残った味がし、隠し味としてコンソメのジェルが忍んでいる。

ここのスープはいつも色、味、材料の取り合わせに感心させられる。

シェフの細やかな感覚がすんなりと伝わってくる。

懐石にも似た季節感が感じられる。

メインは大山鶏の蒸したものに、季節の野菜が盛り合わせてある。

そのなかに「そうめん南京」という、初めて聞く野菜があった。

Photo_17
食べて感じは、何か瓜を細かくきったような感じがしたが、話を聞くと自然に、細い糸状に分かれるらしい。

しかし、南京の味はしない。

ちょっと、想像できない野菜である。

この頃、スーパーでも売っているらしいから、一度買ってみよう。

デザートは4品。その中で、メレンゲを冷やして、ジェラートのようにしてナッツを混ぜた冷菓が絶品であった。

いつもながら、丁寧な仕事に感心し、その味に満足して幸福な時間をすごせた。

さー、残りのワールドカップもがんばって見るぞ!

お店は:

   B Legumes a table (ベー・レギューム・ ア・ ターブル)

   京都市中京区四条油小路上ル3軒目559―7

   TEL   213―556

| | コメント (0) | トラックバック (1)

祇園祭あれこれ(吉符入り)

祇園祭の始まりを告げる「吉符入り」の儀式が行われた。

Photo_14

この行事は、祇園祭を始めるにあたり、各鉾町および神輿等の団体の町会所に、祇園の祭神を祭り、今年の祭りの無事を祈るものである。

この日から、いよいよ祇園祭が始まり、祭りの行事予定等が取り決めされるのである。

今年の祇園祭の行事予定は

7月2日   くじ取り式   (京都市役所にて)
17日の山鉾巡行の順番をくじにより決める行事。長刀鉾、南観音山等一部の鉾・山は「くじ取らず」として順番は変わらず。 

7月10日 お迎え提灯行列(16時頃から20時頃  八坂神社〜四条河原町〜市役所〜寺町〜八坂神社)
「神輿洗い」のお迎えとして提灯行列が行われる。

7月10日  神輿洗い  (19時頃より 八坂神社境内 〜 四条大橋)
3基の神輿を神輿蔵から舞殿に飾り付け、そのうちの「中御座神輿」を四条大橋まで担ぎ、鴨川の水で清める行事。

7月10日〜14日 鉾建・山建 
各町内で鉾・山が建てられ、曵き初めが行われる。

7月14日〜16日  宵山
各山鉾町の提灯に夕方から灯がともり、祇園囃子も鳴り響く。家々の表は開け放たれ、屏風を飾り道行く人々を楽しませる。

7月17日  山鉾巡行(9時〜12時頃)
長刀鉾を先頭に、くじ取りで決まった順に、四条烏丸から四条河原町、河原町御池、新町御池と巡行していく。

7月17日  神幸祭(17時〜22時頃  八坂神社〜各氏子町〜四条寺町)
祗園の神が、疫病払いのため洛中に渡御される。3基の神輿が八坂神社石段下に集まり、神事のあと各氏子町を練り歩く。21時頃から順々に四条寺町の御旅所に着き、24日の還幸祭まで鎮座される。

7月24日 還幸祭(17時〜22時頃 四条寺町〜各氏子町〜八坂神社)
御旅所鎮座されていた神が神輿に乗って八坂神社へ帰られる。

7月28日 神輿洗い(17時〜20時頃 八坂神社)
中御座神輿を鴨川の水で清め、神輿蔵におさめる。

7月31日 夏越祭(10時 八坂神社)
八坂神社の摂社である、疫神社の鳥居に茅輪を飾り、無病息災を願う神事

これから、約1ヶ月間、京都の町は祇園祭一色になります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月24日 (土)

シネマ歌舞伎「玉三郎 鷺娘」

MOVIX 松竹(京都 新京極)で上映されているシネマ歌舞伎「坂東玉三郎 鷺娘」を見てきた。

Chirashi_l
「日高川入相花王」と「鷺娘」の2本立て。

「日高川」は道成寺の話で、安珍を追いかけてきた清姫(坂東玉三郎)が、日高川の船頭に川を渡すのを断られ、安珍への嫉妬から、身を川に投げ、蛇神に化えり川を渡る話である。

人形浄瑠璃のかたちを取り、人形遣い(尾上菊之助)が清姫を操る様子で進んでいく。

細かい仕草まで、浄瑠璃人形をまねた玉三郎の踊りはたいしたものである。

川に入っては、蛇神への化わりゆく様は、女の執念を思い知らされた。

川面を渡る場面をみて、ふと、先日、京都博物館で見た「義湘絵」で義湘を追いかける善妙が竜と化して海を渡る図を思い出した。

「鷺娘」は鷺の精が初め、白無垢姿で登場する。

ちらちらと雪の降るなか、幽玄の世界のなかで鷺の様子を舞っていく。

鷺の足先をまねて、片足ずつに姿勢をかえていく部分等は、動作の一つ一つが自然で、人間業では無いように思える。

そして、引き抜きで町娘に変り、また、真紅の衣装ではっとさせ、また白無垢に変り、死んでいくと言う舞踏劇である。

舞台の上を果てしなく降りしきる雪の中、情念をもやし白無垢姿でくるくると積る雪を舞い上げながら踊る玉三郎は、ほんとうに美しいものでした。

南座、歌舞伎座でみる歌舞伎は、劇場の雰囲気、観客の反応等の要素も楽しみなものであるが、役者の芸を見切ろうとするならば、細かいところまで見られる、このようなシネマ歌舞伎もいいもではないかと思える。

映画に新しい分野が開けたのではないかと思う。

玉三郎ファンのみならず、日本の美しいものを見たい方は、ぜひ一度足を運んでも損は無いと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月21日 (水)

泉屋博古館「近世の花鳥画」展へ

京都の東山の麓にある、泉屋博古館へ「近世の花鳥画」展へ見に行ってきた。

Photo_12

この美術館は住友家が萬集した美術品が展示されており、銅の住友であるだけに、中国古代青銅器のコレクションが有名である。

しかし、日本の絵画でも「佐竹本三十六歌仙絵」等の優品も所蔵しており、落ち着いた美術館である。

梅雨の晴れ間、中庭の緑もその濃さを強め、背景の東山とのコントラストが美しかった。

今回の出品は21点、江戸時代の京都および江戸の花鳥画と図巻が出展されている。

Photo_13
その中で目についたものは、伊藤若冲の「海棠目白図」。

花盛りの海棠と木蓮。
その枝には一列に身を寄せ合う目白。

その「目白押し」の仲間から離れた2羽。

観察を重んじた若冲らしく、海棠の一つ一つの花が丁寧に書き入れられている。

先月MIHO美術館で見た、バーク展での同じ若冲の「月下白梅図」と比べても遜色ない作品である。

全体の構図から見ると、こちらの方がまとまった感じがする。

もう一つ目についたものに、椿椿山の「玉堂富貴・遊蝶・藻魚図」がある。

3幅の軸であり、左に蝶、中が早春から初夏の花々、右に魚が描かれている。

3幅それぞれが独特の透明感を持ち、清々しい雰囲気を醸し出している

椿椿山は江戸の画家であるため、京都で見る機会が少ないが、新しい発見ができた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月17日 (土)

「印象派と西洋絵画の巨匠たち展」へ

雨が降っていたが、散歩がてらに、京都文化博物館での「印象派と西洋絵画の巨匠たち展」へ行って来た。

Tokyofuji
ポスターから見ると、印象派を中心にミレー、モネ、ルノワール等の20世紀初頭の絵画展かなと思えたが、中に入ってみると、ローランサン、シャガール、キリコ、そしてポップアートのウォーホールまで展示されていたのには驚いた。
約70点ほどの作品があったが、そのうち現代アート系(ブラック、キリコ、ミロ、からウォーホル、そしてメキシコのタマヨ等)が約30点程。
これで印象派の名前をつけるのはどうかと思える。
現代アート系は好みなので、もうけものであったが、モネ、ルノワールに引かれていった人にとっては詐欺みたいなもんだろう。
肝心の印象派系は、ルノワールの「赤い服の女」があの独特の淡い赤が良かったのと、モネの「睡蓮」が目を引いた。その他はもうひとつだった。

Photo_11
現代系では、キリコの「ヘクテルとアンドロマケ」がキリコ独特の人間の雰囲気をよく出しており素晴らしかった。

インディアナの「love」はよくポスター等で見慣れた作品ではあるが、現物は字の大きさとその色に強さを感じるものであった。

展示作品も少なく、主催者側の意図も伝わりにくい展覧会であり、欲求不満が残る物であった。
この頃、どの展覧会も人がいっぱいで、文化的なものに人気があるが、このような宣伝はやめてもらいたい。
どうせつけるなら、「印象派から現代アートまでの佳作展」位でしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月16日 (金)

祇園祭あれこれ(御田祭)

梅雨に入り、うっとうしい日が続いている。しかし、この梅雨が明ける頃、京都では「祇園祭」が行われる。
もう既に、鉾町では、祇園囃子の練習が始まっており、ときたま祇園囃子の音が流れてくる。
街中でも、いろいろと祭の準備が行われている。
祇園祭というと「鉾の巡航」だけのように思われているが、それだけではなく、八坂神社の神事として色々な行事が行われている。
祇園祭の始まりは、疫病をもたらす御霊を鎮めるため平安時代に行われた「神泉苑の御霊会」にさかのぼる。
その中心となるのは、八坂神社の3基の神輿である。
神輿の先導をするため、町衆により繰り出されたのが山鉾で、神事と町衆の力が一体となった一大イベントなのである。
平安時代から、延々と受け継がれてきた、その祭りが、今年も始まろうとしている。
6月、7月の間、祇園祭の魅力や、街の様子を色々と載せていこうと思う。
まずは、5月に行われた「御田祭」の様子から。
5月28日、京都府京丹波町尾長地区にある、八坂神社の「神田」にて、祇園祭の3基の神輿につける「お稲」の御田植えが行われた。
Photo_9
Photo_10
この稲は、疫病除けと豊作を祈願して、神輿の上に飾られる早苗となるものである。
当日は、地区の人々、京都の八坂神社の神主さんや祭りの関係者が集まり、神事のあと、10人位の早乙女が神田で田植えを行った。

獅子舞、丹波太鼓等の催しもなされ、盛大なものであった。
京都の祇園祭は、このように離れた、地区の人々の協力によって成り立っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »