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2006年7月22日 (土)

「美のかけはし」京博110年記念展覧会

京都国立博物館開館110年記念展覧会「美のかけはし」に行ってきた。

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展覧会は、京博の所蔵品および寄託品のうち、有名な作品を並べると同時に博物館の歴史を説明する事を企画したものであった。

しかし、さすが京博だけあり、出展されている作品は国宝級ばかりであった。

金曜日の夜間開館に行ったのだが、ガラガラだった。タイミングによっては、展示室に2〜3人になることもあった。

雪舟「天橋立図」、宗達「風神雷神図屏風」、「釈迦金棺出現図」等が独り占めですよ!至福の時間です。思わずええんかいなぁ〜と思ってしまった。

展示作品は、絵画、仏像、書、着物、工芸と多範囲に及んでいたが、その中からのピックアップ。

「地獄極楽図屏風」    
右下に現世、左下に地獄、真ん中上に極楽が描かれ間を海原が分けている。往生者を船で阿弥陀如来が運んでいる。海原の描き方や地獄の描き方に華厳宗祖師絵伝や地獄草紙に通じるものが有る。
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「後白川法皇像」「文覚四十五か条起請文」
後白河像に意思の強さを感じ、起請文に残された、手印の優雅さに彼の繊細な心を感じる。
以前見た、妙法院本は頭がまるかったが、この像は平になっている。

「公家列影図」
上下二段にわかれ、12〜13世紀に活躍した、公家・武士の似絵が描かれている。一人一人の着物の模様が異なり、また風貌・体型も異なる。当時の様がよくわかる。
興味に引かれる作品である。

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「桐矢襖文胴服」
胴服とは現在の羽織の原型となるもので、これは秀吉が所用したものである。肩に紫、裾に萌葱色を配した、現在でも通用するデザインである。細かい絞りによって成される辻が花染めの逸品である。当時に技術に高さに驚かされる。

「豊国祭礼図屏風」
豊国社の祭礼図屏風で6曲1双である。今回は右雙であった。洛中洛外図のように、細かいところまで描いてあり見応えがある。左雙の豊国踊は展示変え後再度来なくては・・・

「龍智像(真言七祖像)」
空海書とされている上部に書いてある墨書を今回じっくりと見たが、面白い。独特のデザインされた字が目新しい。

「風天像(十二天像のうち)」
これは初めて見る。絵全体に迫力が有り、これが十二幅掛かれば素晴らしいものであろう。また、風天像の顔が同時に出展されている風天面とそっくりなのはおかしい。

「天橋立図」「風神雷神図屏風」
何回見ても素晴らしい。

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「柳橋水車図屏風」
以前見たときには、左雙の柳の葉が小さいなと思っていたのだが、その後左雙からう右雙へ季節が移り変わる様を表していると知り、今回ゆっくり眺めて、そのスケールの大きさに新たに感心した。

その他、今まで常設展等で見てきたものが多いですが、これだけ同時に並ぶことは少ないと思います。

人出も少ないようですから、じっくりと名品を見るには良い機会です。

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その他有名な作品では、「目無経」「釈迦如来像」「釈迦金棺出現図」「遠浦帰帆図」「堀江物語絵巻」「一遍聖図」「阿弥陀二十五菩薩来迎図」「東福寺伽藍図」等が展示されていました。

同時に開催している、常設展も色々と見るべきものが有りますので、お見逃し無く。

京博は、常設館の建て直しをするそうです。どのような計画かはわかりませんが、ある意味京博の存在価値は常設展にあるのではないかと思っています。

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コメント

こんばんは 好日さん
コメントありがとうございました。
TBいたします。

祇園祭の記事、たいへん面白かったです。
わたしは巡行に関心があまりなく、やっぱり宵宵山、屏風祭の日、夕闇から夜に差し掛かった時間帯に油小路辺りをぶらぶら歩くのが好きですね。帰りは新京極の音羽寿司でバッテラや箱寿司買うたりとか。
五条坂の陶器市、六波羅参りもすぐですね。
また京都らしい面白い記事を期待しています♪

投稿: 遊行七恵 | 2006年8月 2日 (水) 23時07分

遊行七重さん、暑中お見舞い申し上げます。
コメントありがとうございました。
遊行さんのパワーにはかないませんが、今後も京都の色んな話題をのせていきます。
またのおこしをお待ちしています。
                                   

投稿: 好日 | 2006年8月 4日 (金) 21時35分

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