« 長谷川等伯「波濤図」 | トップページ | 六道まいり(西福寺) »

2006年8月 7日 (月)

六道まいり(六道珍皇寺)

お精霊(しょらい)さんを迎えに「六道さん」に行ってきました。六道さんとは、東山松原を西にいった所にある「六道珍皇寺」のことです。京都ではこの時期祖先の霊や故人の霊が家に帰って来るとして家族のものが六道さんへ迎えに行きます。これを「六道まいり」と言います。

Img_7877六道珍皇寺のあたりは昔、この世とあの世の境目とされており、この寺にはあの世に通じる井戸が有り、小野篁はこの井戸を通じて現世とあの世を行き来したと言われています。

そのため、お寺に入ったところに閻魔さんと小野篁の像があります。帰って来る祖先の霊もこの井戸を通じて戻って来るとされています。
Img_7882お迎えの仕方は、まず水塔婆に先祖の戒名を書いてもらいます。(戒名を覚えていない場合は「XX家先祖代々の霊」と書いてもらいます。)

ずらっ〜と坊さんが机の前に並んですわってられるので、字の上手そうな人を選びます。人気のある坊さんには人の列ができます(皆選んでる!)。
Img_7880それから水塔婆をもって「迎鐘」を撞きにいきます。順番待ちの列が寺の外まで続きます。鐘は撞くのではなく実際は引綱をひいて鳴らします。「カァ〜ン」と案外高い音がします。

次に本堂の薬師如来を拝み、そばにある線香で水塔婆を清めます。
Img_7897そして最後にお地蔵さんがズラッ〜と並んでいるところで高野槇(槇の小枝)で水をかけて納める。これで先祖さんが家に戻ってくるのです。

戻ってこられた先祖の霊は16日大文字と共にまたあの世に帰られます。

昔からの風習ですが、蠟燭の炎と迎鐘の鐘の音、回りに飾られている「地獄絵」や「閻魔像」、参ってみるとなかなか雰囲気がいいものですよ。

|

« 長谷川等伯「波濤図」 | トップページ | 六道まいり(西福寺) »

コメント

こんなに詳しい、六道さんのルポがいまだかつてあったでしょうか。感動しました(^^)。「観光でない京都」の最たるものですね。わたしも物心ついたときから、必ず行っています。
鐘をつくのに並ぶのも、地獄極楽図を見て怖いなと思うのも毎年変わらぬお約束のようなものです。

北の方に住む人は、千本閻魔堂に行くのですね。記事、興味深く拝見いたしました。

投稿: はたこ | 2006年8月17日 (木) 20時52分

お精霊さんを迎え、五山の送り火で見送る。
毎年のことですが、一年々思い出は変わります。
京都の中で日々を暮らし、色んな行事に参加して新たな思い出を積み重ねて行きたいと思ってます。
そんな徒然を書いて行きますので、また宜しくお願いします。
コメントありがとうございました。

投稿: 好日 | 2006年8月19日 (土) 04時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/95018/2999552

この記事へのトラックバック一覧です: 六道まいり(六道珍皇寺):

« 長谷川等伯「波濤図」 | トップページ | 六道まいり(西福寺) »