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2006年8月 8日 (火)

六道まいり(西福寺)

六道まいりの「六道珍皇寺」からもう少し西に行ったところに「西福寺」があります。このお寺も六道珍皇寺と同様に精霊迎えを行っています。この付近は昔、土地を掘ると骸骨が出てくるので、「髑髏町」と呼ばれていたが、縁起が悪いため「轆轤町」と町名を変えたいわれが有るそうです。また、この寺の角を「六道の辻」と言い、仏教でいう地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の6つの冥界の分かれ道とされています。この期間(8月7日〜10日まで)寺宝の地獄絵図を開張しているのですが、この絵がちょっとすごいんです!子供の頃はこの絵を見るのがこわかった。(何十年も前ですが)

Img_7934
これは「檀林皇后九相図絵」。

嵯峨天皇の皇后であった檀林皇后が、死後の自分を描かせた絵図である。

「九相(くそう)」というのは、死体が次第に崩れ、土に還る様子を、9つの段階を追って記録しているからである。

腐乱してウジがわき、白骨化していく過程がリアルに描かれている。これはどうみても写生したとししか思えない位のリアルさである。この土地のいわれが納得できる絵である。

Img_7922_1これは「熊野観心十界図」

人間の一生を上部の橋を渡ることにより誕生から死までをあらわし、下部に地獄・極楽を描いている。

熊野信仰に関連した、熊野比丘尼がその布教に使ったとされているが、詳しい事は知らない。

しかし、構成といい、色彩といい細部まできっちりと描かれており、優れた仏画であると思える。

Img_7916これは「熊野参詣曼茶図」

熊野神社の鳥瞰図で、今で言うガイドブックのようなものらしい。
平安時代から盛んに行われた、「熊野詣」の宣伝のために使われたポスターのようなものらしい。

詳しい事は、勉強不足でわからないが、美術品としては先ほどと同様素晴らしい物である。

地獄絵は、とかくおどろおどろしい面に関心が行きがちだが、その図には、当時の人々の人生に対する考え方や生き方が色濃く反映していると思っている。

ちょうどお盆の時期にこの様な絵をじっくりと見られる事は、京都に居てよかったなとつくずく思う。

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コメント

熊野参詣曼荼羅は、先日行った旅行で興味深く見たものですが、意外に近くにもあったのですねぇ。
曼荼羅の右下の鳥居のあたりに、補陀洛を目指す渡海船が見えます。
京都の西福寺は、存在すらも知らなかったのですが、来年は必ず行ってみたいと思います。

投稿: はたこ | 2006年8月17日 (木) 20時42分

西福寺は小さいお寺ですが、お盆のこの頃はにぎわいます。
それも、観光客ではなく、このお寺の壇徒さんでいっぱいになるため
非常にディープな雰囲気になります。
ぜひ来年は訪れてください。

投稿: 好日 | 2006年8月19日 (土) 05時14分

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