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2006年9月10日 (日)

「百鬼夜行図」 京博 平常展

9月6日より、京都国立博物館の平常展が一部展示替えになったので早速行ってきました。
今回の展示替えは主に二階の絵画です。
主な物を挙げると、
仏画では、「釈迦十六善神図(聖徳寺)」「釈迦三尊十六善神図(聖衆来迎寺)」「釈迦十大弟子像(禅林寺)」等。どれも細かいところまで精密に描かれており、技術の素晴らしさをかいまみる事が出来る。
水墨画では「溪山門奇図(伝元信)」等。元はふすま絵であった絵を、2雙の屏風にした。この時代のふすま絵にしては少し線が細い様な気がする。
今回の私のお目当ての一つは絵巻物。「百鬼夜行図(大徳寺真珠庵)」と「日高川草紙」。

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「百鬼夜行図」は室町時代の作であり、暮れの煤払いで捨てられた道具達が恨みを晴らすため、妖怪に変じて、京都の夜の町を跋扈する姿を描いたものである。恐ろしい妖怪がなぜかカワイイ姿、滑稽な姿で描かれており、ユーモアにあふれたものである。その後、同じ様な妖怪の絵が色々と描かれたが、おどろおどろしさが強調されていき、この時代の持つおおらかさ、豊かな創造性は消えて行く。尚、この捨てられた道具が集まったのが船岡山のふもとで、これらの道具を助けるため北野神社で古道具を売買する市が始まったそうな。
「日高川草紙」は、浄瑠璃や歌舞伎の演目となっている、「安珍と清姫」の話を絵巻にしたもので室町時代の作である。安珍(草紙では賢学)を追いかける清姫の顔が女の顔から、般若の顔に、そして最後は龍に替わり、安珍を前足につかみ日高川の川底に引きずり込む様は凄まじく迫力ある。

絵巻好き、物語り好きな人には必見の2作品である。

もう一つのお目当ては、俵屋宗達の「牛図」、光琳の「瀟相八景図帖」、酒井抱一の「草花図扇面」
どれも琳派の絵らしく、構図、色ともに美しさと軽やかさを表現している。特に「瀟相八景図帖」は料紙の美しさ、金泥の深みが良く、光琳の傑作の一つではないかと思う。

京博の常設展、何時行っても新しい発見と驚きが有る。

百鬼夜行図 京都国立博物館 常設展
9月6日〜10月1日

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