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2006年9月17日 (日)

細見美術館 「江戸琳派 抱一・其一の粋」

細見美術館恒例の琳派展 「江戸琳派 抱一・其一の粋」に行って来た。

Img_8326「琳派の細見」と言われる細見美術館の秋の特別展です。

まずは、展覧会の説明文から
『近世後期の江戸で開花した江戸琳派。宗達、光琳ら、京の絵師が確立した琳派様式を、酒井抱一(1761〜1828)やその高弟鈴木其一(1796〜1858)などが継承し、さらに洗練された作風に昇華させたものです。』

酒井抱一は大名(姫路藩)の次男として生まれ、若くして絵画に親しみ、出家した後は作画三昧の生活をしたそうです。何不自由なく絵を書き続けることができるボンボンの境遇に居た点では、伊藤若冲と似ているなぁ。(ああうらやましい〜ぃ!)

鈴木其一は身分は低かったが、その高弟として腕を磨いた。師匠の抱一が生存中はその影に隠れていた(代筆なんかもしてたらしい。)が死後はその継承者として名を馳せた。今回の琳派展は、二人のこんな境遇の違いが彼らの絵にどの様な違いを見せたのかを見るのも興味のひとつ。

Img_8327第一展示室は「抱一の試み」として、抱一の作品がズラーッと並んでいる。
新ためて気付く事は、いろんな画風の絵があることである。「松風村雨図」は歌川派の美人画だし(抱一は最初浮世絵の画家だった!)、「青面金剛図」は仏画、写真の「槇に秋草図屏風」は京琳派、「白蓮図」「桜に小禽図」は江戸琳派、その様式は様々である。そして京琳派に関しては、特に光琳に対してはほんとうに憧れに近い想いをもって描いていたのだと思う。(光琳の風神雷神図の裏に抱一が秋草図をかいていたんだそうです!)

抱一の持っている技法、絵に対する感覚、すべてを傾け好きな光琳様式の絵を描いた結果が、今我々が見られる抱一の江戸琳派の絵となったんだと思われる。その意味からみれば本当に純粋な気持ちで描いた絵であると思える。

Img_8328鈴木其一においては、写真の「鵞鳥図屏風」、写真は無いが「糸瓜に朝顔図」「朴に尾長鳥図」「月に葛図(広告の絵)」等を見れば、構図の取り方、デフォルメの仕方、たらしこみによる色の置き方等非常にうまい画家であることがわかる。ひょっとしたら抱一よりもうまい画家であったろう。江戸琳派は彼によって確立したと思う。しかしその反面、すごいと思わせるなにかが足りない様な気がする。それは光琳のおおらかさ、抱一の純粋さであるかも知れない。(抱一は其一の才能にジェラシーを感じ、其一は抱一の境遇にジェラシーを感じる・・て考えるとなかなか面白い。)

もうすぐ、「若冲と江戸絵画」展が開かれるが、その中に抱一、其一の名作も多く展示される。その辺をもう一度確認したいと思う。

細見美術館 琳派展Ⅸ
「江戸琳派 抱一・其一の粋」
9月15日〜12月10日

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