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2006年11月12日 (日)

「お火焚祭」

京都では、11月頃から12月にかけて、五穀豊饒を神に感謝し、家内安全を祈念する『お火焚祭』が行われる。
この祭りは、古来には、春に五穀の豊作を願い、山から降りて来ていただいた神に、収穫された作物を捧げ、神楽で饗応し、山へ送る神事であった。
その後仏教等の影響も加わり、神前で護摩を焚いて家内安全を願う形となり、京都では、江戸時代に庶民に広がり、初冬の風物誌となった。

Img_8884その神事が町内のお稲荷さんで行われるので参列してきた。
これは「お火焚串」。これには各人の名前と願い事が書き入れられている。これを奥にある注連縄に囲まれた火床に投げ入れ、願いを届ける。
始めに、禰宜さんによる、祝詞の奏上があり、次に雅楽の奏上と巫女の舞が行われる。
小さい神社ながら、二人の雅楽師と一人の巫女さんが実演。笙(しょう)篳篥(ひちりき)の音にすがすがしい気持ちになる。(さすが太鼓は人が足らず、神社の方がたたいてた。)

Img_8899いよいよ、お火焚。火床に神火(大きな神社では、錐揉みで火を熾すそうだが、ここはどうかなぁ?)を移し、お火焚串を投げ入れる。
氏子の人々等が持ち寄ったお火焚串が、どんどん投げ入れられる。
瞬く間に炎が立ち上がり、まわりの人々の背を越えた高さまで上る。
ときたま、神社の社殿の屋根近くまで上がっていく。

みんなの願いが、炎となって、天へ上がっていく。
炎に照らされて顔が熱い。

約千本近くのお火焚串を30分位かけて焚き、終わり近く炎が小さくなった所へ、蜜柑を投げ入れる。
この焼いた蜜柑を食べると、今年の冬風邪をひかない、また痛風が痛まないとされている。(もちろん私の場合はまだ前者の効能)
Img_8921火が消えるとお火焚神事も終了。

みなさん、宝珠の焼き印のはいったお火焚饅頭と柚おこしと焼き蜜柑をお下がりとしてもらい「さぶなりましたなぁ〜」と言いながら家に帰る。

神社の中での2時間弱程の時間、鎮守の森に囲まれ、祝詞と雅楽を聞き、炎に照らされる。すがすがしい気分。

ず〜っと昔から、先祖の人達もこうやってきたんだなぁ・・・。

家に帰ると、町内のお風呂屋さんでも「お火焚」を行ったそうで、またお下がりが届いていた。
火を使う風呂屋さんや染屋さんなんかは、個人の家でする。ここには行者さんが来て神事をする。

夜は夜で、祗園さんの関係のお火焚に行く。これは神事よりも、その後の料亭での宴会が中心。

そんなかんじで、お火焚きの連チャンをやってしまった。

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コメント

こんばんは。
うちの近くの神社ではお火焚きはやっていないので、そういうなんとなくアットホームなお火焚きもいい感じがします。お下がりのお火焚きまんじゅうと柚子おこしと焼きみかんが欲しい(笑)。焼みかんを食べたことがないのです。

投稿: はたこ | 2006年11月17日 (金) 00時58分

はたこさん、遅くにこんばんは
お火焚祭りの「お火焚饅頭」「柚おこし」「焼きみかん」は、「おいしい食事」、「ワイン」、「楽しい話」と同じように人生を楽しむ3点セットですよ・・・・(笑)。
ぜひ、来年はこれをゲットするようにしてください。
「焼きみかん」を食べてないとすると、風邪に注意しなくてはだめですよ・・・・。

投稿: 好日 | 2006年11月17日 (金) 01時31分

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