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2006年11月28日 (火)

若冲「果蔬涅槃図」 京博常設展

11月に行った展覧会で、まだアップできていないものの一つ。
京博の11月常設展
秋の京都にちなんで「特集陳列 紅葉をめでる」を行っていた。
屏風(「紅葉図屏風」山口雪渓)、絵巻(「法然上人絵伝第十四巻」)、軸(「春秋瀑布図」円山応挙)、古鏡(「松風双鶴鏡」)など、紅葉を題材としたものが展示されていた。
目についたのは、「紅葉図屏風」。通常紅葉は、1〜2本位が描かれていることが多いが、この屏風には全面に紅葉の木が何本も描かれており、今まで見た事の無い紅葉の構成となっていた。
金箔押地にちりばめられた紅葉が、錦秋のあでやかさをよくあらわしていた。

Yasai今月の常設展も、お目当ては「若冲」「蕭白」「芦雪」の江戸エキセントリック。
これは若冲の「果蔬涅槃図」。

大根を釈迦にみたてた涅槃図である。蕪や豆、茄子、南京等の野菜が嘆き悲しむ羅漢や動物にみたてられている。
通常の涅槃図と同様に、沙羅双樹にみたてられたトウモロコシに、薬袋みたいなものがかかっている。

八百屋の主人であった若冲にとって、野菜は最もみなれたものである。
その野菜での「涅槃図」は若冲にとって親しみやすい絵であったと思う。

大根も蕪も小芋もみんな愛らしく、じっと見ているとなんだか人間や、小禽に見えて来る。
さすが、若冲!

しかし一説によると、この絵は単なる戯画ではなく、禅宗の「大根は仏をイメージするものである」とする教えを示すものであるとも言われている。

その他、若冲では「燕子花小禽図」が展示されていた。

簫白は「真浄寺障壁画(4面)」「蘭亭曲水図」「山水図」。
人物画等とは異なり、毒々しさは見られないが、山の形、松の幹などに簫白固有の勢いが有り面白かった。

芦雪は「牧童笛吹図」。これは牛に乗り笛を吹く童を描いたものであるが、「指頭図」といい、指先や手のひらで描く方法をとっている。
牛の顔、牧童の髪の毛らに独特のタッチが残り珍しいものである。
しかし、芦雪の絵には引き付けられるなぁ!

季節に会った名品をさりげなく展示する京博常設展。
これからも毎月通う事になりそうだ。

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