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2006年12月 3日 (日)

建仁寺「大桃山展」

建仁寺で開催されている「大桃山展」に行って来た。(12月3日まで)

Imgkenryuuji1この展覧会、建仁寺と高台寺二ケ所に分かれて行われているのだが、高台寺は混んでいそうなので、建仁寺だけを見に行った。
人混みを避けて行ったのに、ちょうど土曜日だったので、祗園のあのへんは場外馬券場へ行く人でいっぱい!競馬の人気にあらためて感心する。

しかし、建仁寺のなかへはいれば人もまばらで、禅宗の寺独特の清浄感が感じられる。

建仁寺は京都で最も古い禅宗の寺で、栄西が開祖で建仁寺派の総本山。広大な境内を構えている。
遊興の街祗園と土塀一枚でがらっと雰囲気が変わるところが、この寺のおもしろいところ。
Imgryu1今回の目的は海北友松の障壁画。
いつも愉しませていただいてるはたこさんのblogで妙心寺の狩野探幽の龍が書いてあったが、西の龍が吠えれば、東の龍も暴れ出す。
これは、「雲龍図(部分)」。阿吽2匹の龍があるが、こちらは「阿」の龍。建仁寺の本坊にあった障壁画だが、現在は軸となっている。(「吽」の龍はチラシ)
中央に龍の顔が大きく描かれ、その体は黒雲の中にかすかにみえかくれしている。しかしその雲の表現がすばらしく龍の体のうねる様をみごとに表している。
この龍は本坊に一匹ずつ90度の角度で交差する障壁に描かれており、この部屋にはいった者は常に2匹の龍に睨まれた状態になる。迫力満点である!
近づいてよく見ると、墨の状態が非常に黒々としており、粘着質のある墨で描かれているのがよくわかる。その線がまたこの龍の迫力を増す要因にもなっている。
海北友松の激しい気性が乗り移ったかの様な龍である。
その他、海北友松は「松に孔雀図」「琴棋書画図」が展示されていた。
Img_9135寺宝の展示室を出ると、目の前に広がるのがこの「潮音庭」
苔の緑、紅葉の赤のコントラストが美しい。
山肌に広がる錦秋の紅葉もいいが、このような庭のなかの紅葉もすばらしい。

しばし、座敷にすわりこみ何を考えるも無し、ボヤーッと庭を眺める。
人の作り出した「美」、自然が作り出した「美」、互いに表現は異なるが心に心地良いことに違いはない。

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コメント

トラックバックありがとうございます!
この龍もすごいですねぇ・・。両側からにらまれればかなりこわいかも・・。海北友松は、建仁寺に多く作品が残るそうですね。でもわたしはどれも見たことがありません。

建仁寺は観光化されておらずいつも静かで、修行の場の雰囲気が色濃くてよいですね。

投稿: はたこ | 2006年12月 5日 (火) 11時01分

はたこさんへ
こちらこそ返事が遅れましてすみません。
秋の美術館めぐりも一通り終わり、
この冬は、お寺廻りでもしようかなと思っています。
(しかし、さぶそうですね!)
勉強の方がんばってください。

投稿: 好日 | 2006年12月 8日 (金) 20時34分

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