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2006年12月20日 (水)

今年の美術展ベスト5

さすが師走となり、公私とも忙しくなってきた。
仕事のほうでも年末が期日のものがいくつかあり、その準備に京都から出たり、戻ったりの繰り返し。そして、空いた夜は忘年会。
と言う事を理由にして、しばらくブログが更新できませんでした。
そこで、今年も残り少なくなったので、ジャジャジャーン!!(私の)「今年の美術展のベスト5」を発表します。

第5位! 「エッセンシャル ペイティング展」
国立国際美術館  10月3日〜12月24日
90年代以降のヨーロッパとアメリカ絵画の作品展。抽象から具象への方向性の中で、色々な作家の作品が出展されており、面白かった。やはり、同時代を生きている作家の感覚には、親近感を感じる。そのような意味では、気持ち良く鑑賞できた。
また、国立国際美術館の建物(設計:シザー・ペリー)もなかなか見応えの有る物です。

第4位!! 「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」
京都国立近代美術館 9月23日〜11月25日
若冲だけではなく、芦雪、抱一、基一等の江戸時代の作品が有り見応え充分。しかし、収集した時期を考えるとよくぞここまで集めたものだと感心する。個人のコレクションであるため、芦雪はあっても、応挙は少ない等偏りはあったが、すばらしい美術展であった。
また、見る側にたった展示方法は、今後の美術展の在り方に問題を投げかけたものであった。

第3位!!!「京焼ーみやこの意匠と技」
京都国立博物館 10月17日〜11月26日
これを企画した京博の人達に敬意を表して第3位。今まで見たものも多かったが、京焼の集大成的な美術展。特に、高橋道八、奥田穎川、青木木米等、見られそうでなかなか見る機会の少ない名人達の作品が見られたのは良かった。これと同時期に楽美術館での「光悦と楽道入展」が開催されており、皆さんこの二つに美術館を行ったり来たりしていた。

第2位!!!!「応挙と芦雪」
奈良県立美術館 10月7日〜12月3日
これは追いかけていた作品がズラ〜ッと並んだ美術展。特に芦雪、無量寺の作品群が見られたのはうれしかった。応挙に関しては、今まで持っていた印象がすっかり変わってしまった。しかしこの二人は面白いですね。この美術展のサブタイトルに「天才と奇才の師弟」とあったが、まさにピッタリのネーミング。
そのなかで思ったのが、日本画における「写し」という問題。弟子は師匠の手本を写すという方法論。来年はこの辺をもう少し考えて行きたいと思います。

(パンパカパ〜ン)
第1位!!!!!「江戸の誘惑」
神戸市立博物館 4月15日〜5月28日
関西にいると浮世絵はなかなか見られない。関東の方へ遠征した時に見に回る位である。肉筆浮世絵もいくらかは見て来たが、じっくりと見る機会は少なかった。しかし、今回この美術展で驚いた!!。本当に素晴らしい作品群である。北斎はもとより、春信、清長、豊春、豊国等に圧倒された。しかも驚いた事に保存状態が非常に良い。色も非常に鮮やかである。さすがボストン美術館である。プライスコレクションもそうだが、これから日本画を追いかけて行くのには、海外まで遠征しなければ全てはみられないなぁという事を痛感させられた。(特にアメリカ東海岸の美術館!)高こつきそう!!
それと、着物の柄がやはり京都と江戸ではちがうなぁ!江戸小紋もしぶいなぁ!
本当に、江戸の色っぽさにまいりました。

今年も、ブログに書いてないのもいれると沢山見てきました。美術館(博物館)の常設展。デパートや企業の美術展、ギャラリー展等。一年を締めくくるにあたって感想としては、気に入った物も有れば、気に入らなかった物も有りましたが、「見てよかった!」というのが本音です。
また、みなさんのベスト5をコメントなんかで教えていただいたら幸いです。

 

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コメント

わたしはプライスコレクションが1位ですかねぇ・・・。見せ方の取り組みが非常によかったのです。
2位は江戸の誘惑。今までの浮世絵のイメージとはまったく違うタッチに感動しました。
3位は、夏の細見美術館のリクエスト展です。神坂雪佳の金魚の絵に出会いました。

振り返ってみると、日本美術ばかりで、やはり今年はわたしにとって日本美術の年だったのだなあと思いました。

投稿: はたこ | 2006年12月24日 (日) 23時45分

はたこさんへ
プライスコレクションといい、江戸の誘惑といい、今年は江戸時代の美術の当たり年だったですね。そして来年もしばらくはこれが続きそうですよ。お正月からの「京都御所障壁画展」、5月の「若冲 動植綵絵」と見逃せない展覧会が開かれます。
また、色々と載せていきますので宜しくお願いします。

投稿: 好日 | 2006年12月25日 (月) 00時37分

江戸の誘惑がトップですか~
文博の北斎と広重展には行ったのですが、
江戸の誘惑には行きませんでした。行っとけばよかったな~
出品については「大絵巻展」は良かったと思うのですが、
あまりの混み具合と物語を最後まで見れない展示の
仕方には不満でした…

漸く勘三郎の襲名記事を書きました(笑)

投稿: kodama | 2006年12月28日 (木) 02時52分

kodamaさんへ
「大絵巻展」もよかったのですが、ご指摘のように、見たい所が見られなかったり(展示変えされても見たい所がなかったり)して、私の中では不満足な部分がありました。やはり巻物は、常設やお寺へいってじっくりとみるのがベストだとおもいます。(あまり長い巻物は困ります!)
勘三郎の記事読ませていただきました。面白かったです。
やはり、あの「目の力」はよかったですねぇ!!
また色々とお教えください。

投稿: 好日 | 2006年12月31日 (日) 22時30分

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