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2007年2月12日 (月)

お稲荷さん

伏見稲荷大社へお詣りに行って来た。
お正月に初詣には行ったが、その時は本殿のみ。「お山」には登ってない。やはりお稲荷さんというとお山巡り。本当は初午(2月最初の午の日)の日に登ると良かったのだが都合が付かず今日になった。

Img_9491まずは、本殿にお詣り。祀ってある神は「ウカノミタマ(宇迦之御魂)」。
本殿の横には、狛犬ならぬ狛狐。お稲荷さんのお使いは狐とされている。何故「狐」かと言うと・・・。

お稲荷さんは現在は商売繁盛の神として有名だが、元々は農業神。奈良時代の始め(711年)秦氏がこの地の氏神に稲の豊作を祈願するために祀ったのが創建とされている。稲荷の古名は「稲成り」。

この「農業神」としての稲荷神と田畑を荒らす小動物を捕らえる狐を田の神の使いとして崇める古来の農民信仰が結びついて「狐」が「稲荷神」の使いとされたと考えられている。よってこのお山には至る所に狛狐がおり、木々や鳥居の隙間から登る人々を覗いている。

お山巡りとはこの山頂にある神蹟めぐり。「一の峯」の上の社、「二の峯」の中の社、「間の峯」の荷田社「三の峯」の下の社、そして「田中社」を詣でて巡る。

Img_9493お山は本殿向かって左側の奥から登る。

千本鳥居の入口でおかしな狐に出会う。昔からあったかどうかは定かではないが、今回初めて気付く。

手か口を二匹の狐が合わせた格好。こりゃなんぞ?。狛狐の変形かなぁ?
それにしてもモダンなデザインだ。献灯と書いてある所から思うに、真ん中の宝珠のような丸い所に蠟燭を入れるのだろう。しかし石の状態を見るとそんなに新しいものではなさそう。

Img_9496_1早速「千本鳥居」が始まる。山頂までズーッと鳥居が並ぶ。
鳥居と鳥居の隙間から、春の柔らかい光がさしこみ、ちょっとした別世界。

景気が上向いていたきたせいか、新しい鳥居が多い。見ていると平成10年代の鳥居も多々ある。
以前は古い鳥居が多く色もはげた様子であったが、新しい鳥居は鮮やかで陽の光もきらびやか。

奥の院では「重かる石」がある。願い事をして、灯篭の頭の部分を持ち上げそれが思っていたより軽ければ願い事がかなうとされている。みなさん軽そうな感じで持ち上げている。(しかし持ってみるとなかなか・・い?)

「熊鷹社」を過ぎ、三の辻からいよいよ石段道。鳥居の中を階段が続く。途中大きな社の前には茶店がある。どれも鄙びた感じがして、和蠟燭や小さな鳥居が並び、お稲荷さんの雰囲気を醸し出す。甘酒やおうどん等を食べている人も多い。

Img_9510時たま走って登って行く子供達に抜かれながらも、ゆっくりと歩を進めて行く。(この前登った時は、こんな感じではなかったのになぁ・・・)

鳥居の間からチラチラと京都の街並みを見ながらやっと頂上に近い「四つ辻」に着く。ここから京都市内が眺められる。ちょっと霞がかかった様だが、西山一帯までよく見える。ちょうど同じ秦氏の氏神である松尾の山への線上に東寺の五重塔が見える。

Img_9501ここから、一の峯(稲荷山最高峯233mらしい)、二の峯、三の峯と巡って行く。(これらの峯にある社は古代の古墳の跡らしく、鏡や勾玉が発掘されている。)廻り方は時計廻り、反時計廻りどちらでも良いが、廻った経験からすれば反時計廻りの方が楽なような気がする。一つ々の社を拝んで行く。
また四つ辻に戻り、今度は「田中社」へ登る。

今回の「お山巡り」の目的の一つに、町内にある「武信稲荷」の御塚へ参る事。田中社の途中にあり、蠟燭とお供えをあげる。

Img_9530これでお山巡りは完了。
転ばないように気をつけて来た道を戻る。途中三つ辻から八島池の方へ道を変える。
この道には新しい社が多い。お稲荷さん本体とは異なった名前の新興宗教の神社がいくつか出来ている。(これは狛蛙のある神社)
まあ、信仰の山だから何でも有りなんかなぁ?

こうしてまた本殿に戻る。約2時間程。

ある特別な神さんを信じているわけではないが、こうやって無心にお山を巡り、清らかな雰囲気の中にいると、登る前に色々と考えていた事や、悩んでいた事が消え去ったことに気付く。ほんとに清々しい気持ちになれる。古来から伝わる、何か超越したパワーを得られた様な気がする。

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コメント

お山巡り、お疲れさまでした。
ふだんの日のお山は人も少なくて、お参りするときはたいてい一人なので、いろいろな意味で怖くてなかなか登れません。一度は熊鷹社まで行ったのに引き返してしまったりしたことも・・・。
でもお稲荷さんはとても好きな場所で、子供のころからおなじみなので「よその神さん」ではなく、「自分の神さん」という気がします。

あの新興宗教の社、わたしもとても気になりました。許可などはいらないのでしょうかねぇ・・・。
ちなみに今年の重軽石は、とっても重かったです(^^;

投稿: はたこ | 2007年2月13日 (火) 23時29分

はたこさんへ
熊鷹社まで行って戻るのはもったいないですね。怖い時は連絡いただいたら助けにいきますよ!(笑)
それと、実は私も重軽石が重かったんです。(願い過ぎかな?)
新興の神社に関しては、帰り道にはありますが、多分お稲荷さんの境内からはずれているのではないかと思います。そのため、許可はいらないのじゃないですかねぇ。

お稲荷さんは古くから尊まれているだけあり、人を惹き込む力がありますね。行けばつまらない温泉よりも精神的には癒されます。(脚は痛くなりますが・・・)
しかし、お山巡りは気持ちよかった。

投稿: 好日 | 2007年2月15日 (木) 13時39分

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