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2007年2月13日 (火)

「五百羅漢 若冲」石峰寺

お稲荷さんの帰り道、近くに有る石峰寺(せきほうじ)へ行った。
石峰寺は禅宗の黄檗宗のお寺。最近人気の有る伊藤若冲がその妹と晩年を過ごしたところでお墓もこの地にある。

Img_9532若冲はこの寺で絵を描き続けるとともに、裏庭の竹林に「五百羅漢」を造った。造ったと言っても若冲が彫ったのではなく、下図を描き、石工に彫らせたもの。
この「五百羅漢」が素朴で素晴らしい。
細い石段を登って行くと黄檗宗の寺らしく中国風の門にあたる。赤壁の門と側に咲く満開の白梅の取り合せが美しい。この門を潜り境内に入る。

Img_9540拝観の受付をし本堂の横を抜け奥の竹林へ進む。手前に表の門と同じ様な門が有る。この門をくぐれば「羅漢の世界」。
竹林に差し込む春の様な陽の光と陰が折りなす風景の中に羅漢達がひっそりと佇んでいる。ここの石仏群は釈迦の一生を表す物語風になっている。

Img_9539羅漢とは「尊敬されるべき修行僧」とされ仏と人の間にある者達とされている。しかし、ここの羅漢達は仏よりも人間に近い表情をしている。ある者は不貞腐れて寝ころばり、ある者は怒り、ある者は嘆き悲しみ、ある者は泣き、ある者は笑っている。
苔むし、長い年月雨風にさらされ、彫は丸くなり、凸凹しかわからなくなっている像もある。

Img_9559木漏れ日の中、その顔をじっと見つめているとその表情の中に怒っている時や笑っている時の自分の顔、親しくしている者達の顔が浮かんで来る。
判別のつかない様な石の面が、見る者の心境や自然のうつろいによりその表情を変えて行くのは不思議なものである。
心から親しめる羅漢達である。

この最近の若冲人気で訪れる人が増えていたが、この頃は落ち着いて来たようだ。この日も小一時間程いたが、一人であった。好みの場所に戻って来た。

Img_9542もし、石峰寺へ行こうと思われる方がおられたら、この寒い季節に行かれた方が良い。
暑くなって来るとヤブ蚊が大変。以前秋口に来て、殺生も出来ず往生したことがあった。噂では、夏にはお寺の受付に団扇と防虫スプレーとキンカンが用意されているらしい。


石峰(峯)寺(せきほうじ)
京都市伏見区深草石峰町26 
 (京阪深草駅から東へ徒歩10分)

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