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2007年3月 4日 (日)

「山辺の道」古(いにしえ)の奈良の神々(その1)

友人に誘われて「山辺の道」を歩きに行った。
奈良盆地、東の山裾の古道を「天理」から「桜井」まで約16㎞、周りの景色を楽しみながら歩いて行く。この道には多くの神話の神々が鎮座された古社や古墳がある。この神々の息吹や古人の足跡を感じに行くのも楽しみの一つ。

まず、天理まで近鉄に乗り、天理駅から早速歩き出す。天理教の本部があるだけに法被を来た人達が多く歩いているアーケードを抜けて、天理教の本部の前を通り「石上神社」へ向かう。

Img_9677駅から30分位で、「石上神宮(いそのかみじんぐう)」に着く。この神宮は4世紀の頃の創建で、御神体は「布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)」。すなわち大和国家成立時に使われた剣。神社のパンフレットには日本最古の神社とある。祭神が剣であるだけに、武器についての伝承が多い。歴史の教科書なんかにのっている「七支剣(ななつさやのたち)」はこの神社にある国宝。一説には大和朝廷の武器庫の役割をはたしていたといわれている。

Img_9679杉木立に囲まれた神社の境内には、鶏が離されている。これが「若冲」の描く鶏そっくり!。画から抜け出した様な鶏。色鮮やかで目付きも似ている。しばらく鶏と遊ぶ。

本殿にお詣りし、道を先に急ぐ。

「石上神宮」を出て少し登りになるが、15分位で「内山永久寺跡」に着く。この寺は平安時代に創建された大寺院であったが、明治の廃仏毀釈によって廃寺となった。この運動の凄さを思い知らされる。残っているのは庭の池だけ。

その後道は蜜柑畑や畑の中を続く。空は絶好の天気で、3月の初めにしては異様に暑くなって来た。たまにすれ違う人の中にはTシャツ姿の人もいる。

Img_9704花も満開。梅、桃、そして桜!。梅と桃を一緒に見る事は多いが、そこに満開の桜があるのはちょっと異様。白い花では遠目には梅か桜かわからない。

30分程して「夜都伎神社(やつぎ)」に着く。この神社はこのあたりの産土神が祀ってある。ここの本殿はちょっと変わった藁葺きの建物。奈良の春日神社となんらかの関係があるらしいが詳しいことはわからない。

このあたりから古墳が多くなる。歩いているあちこちに饅頭形の小山がある。そばへ行くと「XX古墳」と標識がたっている。しかし古墳は大方が段々畑になっていたり、梅や桜の木が植えられたりして我々が思う様な古墳の形はしていない。長い時間の間に忘れ去られてしまったのだろう。

Img_9689道のあちこちには、近くの農家の人たちが無人販売所を設けている。周りに栽培されているイチゴ、はっさく、そして野菜などが一袋100円でいくつも売られている。嫁さん達は一つ々を覗いて行く。「これは安い!」「これは京都の方が良い!」等見定めている。どうせ荷物になれば持たされるのは、我々男連中に成る事は明白なため、少しでも先に延ばそうと「遅なるで・・・」と先を急がす。

この道には所々に万葉集の歌碑がたっている。そのうちの一つ。
「衾道を 引手の山に 妹置きて 山道を行けば 生けりともなし」
柿本人麻呂が亡妻を偲んで詠んだ歌。このあたりは埋葬地への道といういみで衾道と呼ばれたそうだ。

イチゴ畑の間を抜けながら、歩いて行くと、たまに集落に会う。この集落も風格があり、白い土塀にかこまれた立派な家が多い。そのひさしの柱の太さに感心する。

Img_9694途中大きな池の側を通ると、水面に何か赤い筋の様な物が浮かんでいる。何かなと思い見ているとそれは動いてこちらへ進んで来る。おもわずじっと見ていると、なんとそれは金魚の群れ!!何千匹かの金魚が群れをなして泳いでいるのである。水のなかの赤い雲のような感じ。水が温んだせいか、気持ち良さそうに泳いでいる。これはきれいだった!

やがて、目の前に大きな森が見えて来る。「崇神天皇陵」である。この手前にある「トレイルセンター」という休憩所でお昼にすることにする。
天理駅から約8㎞。丁度半分くらい。道半ばである。(続く)

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