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2007年7月11日 (水)

祇園祭あれこれ07「神輿洗」

神輿が八坂さんの石段下を離れると同時くらいに、大粒の雨が降って来た。大勢の輿丁(よちょう)に担がれた神輿は、雨をものともせず「ヨイト、ヨイト」の掛け声に合わせながら四条大橋を目指して行く。

日本の神々は折口信夫の指摘する「まれびと」であり、「去来する神」である。祇園祭も八坂の神々が洛中に渡って来る事を祝うことにその始まりがある。その時神が乗る乗物が「神輿」。祭りを始めるにあたり、また終わるにあたりその神輿を清める行事が「神輿洗」。祇園祭では10日と28日に行われる。

Img_3064祇園祭の神輿は3基あるが、主神である「スサノオ」が乗る「中御座神輿」が神輿洗では担がれる。

神輿を出す前に、神輿の通る道を清めるために、大松明が四条大橋まで繰り出される。これが「道しらべの儀」。

八坂神社の本殿に絶やさず灯されている「おけら火」を神官により大松明に移される。

その大松明を、10人程の若衆が担ぎ上げ神社を飛び出して行く。

大松明は四条大橋に着くと、高々と立てられ橋の上を清めて行く。そして同じ道を八坂さんへ戻って行く。

Img_3086大松明が八坂さんに戻って来ると、いよいよ神輿が出発する。

このとき中御座の神輿には飾りはついていない。
今年は雨がふっていたので神輿にはビニールの透明のカバーがかぶせられているが、カバー越しにも素姿の黒漆が夜目に美しい。

「ヨイト、ヨイト」の勇ましい掛け声に合わせ、神輿は揺れながら四条通りを進んで行く。降り出した大雨に輿丁たちはずぶぬれ。それにもかかわらず、今年はじめての祇園の神輿を担ぐ事に男達の顔は輝いている。

四条大橋に着くと神輿は差し上げられ、しばらくの間輿丁達に練られ振られる。

そして「神輿洗」の神事が始まる。まず神官が祝詞を奏上し、そして朝に鴨川から汲み上げられ清められた「御神水」を榊で振りかけ神輿を清める。

この「御神水」にかかると厄除けになると信じられており、多くの観衆の方が神輿の側に殺到する。
折からの雨で、御神水か雨かわからないにも関わらず、大きな歓声があがり、神官も大袈裟に御神水をまき散らす。

この御神水を汲み上げる四条大橋から五条大橋の鴨川を「宮川」といい、ここに沿っている町筋を「宮川町」と名付けている。

Img_3106神事が終わると神輿は八坂さんへと戻って行く。晴れた日ならば石段下で「お迎え提灯」の着飾った子供達が並んで神輿を迎えるのだが、今年はそれは無し。ちょっと寂しい感じ。

神社に戻ると、時計廻りに拝殿を三周し、そして拝殿に納められる。

濡れた神輿は男達によって慈しむように丁寧に拭かれていく。毎年このあと中御座神輿を飾るのだが、今年は神輿が湿っているので明日に繰り越し。

さあ、これで3基の神輿が揃った。明日からは鉾町では「鉾建」が始まる。
いよいよ、目に見える形で今年の祇園祭の姿が現れて来る。

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