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2007年8月11日 (土)

「六道の辻」

「六道参り」の帰り、いつものように松原通りを西に行き、「六道の辻」に出る。

平安時代から、この辺りから東山にかけては鳥野辺(とりのべ)と呼ばれる葬送の地であった。亡くなった人の霊に僧侶が引導を渡す、いわゆる野辺送りの地で、冥界への入り口にあたるとされていた。

Img_3452その由来にふさわしく、この辻には「幽霊飴」を売っている店がある。以前は「六道珍皇寺」の向かい位にあったと覚えているのだが?、いつの間にかに六道の辻に来ている。

「江戸時代、亡くなった女の墓から赤ん坊の泣き声がするので、墓を掘り起こすと立派な赤ん坊が産み落とされていた。そういえば最近、夜に飴を買いに来る若い女がいたという。亡くなった女が子供を育てるため幽霊となり、この飴で子供を育てていたらしい。その後女の幽霊が来る事も無く、子供は無事育てられた。」という話が伝わる飴である。

Img_7915その向かいには「西福寺」がある。

このお寺も、なかなかディープな雰囲気のするお寺。
このお寺は、弘法大師が地蔵堂を建てたことから始まるとされており、六波羅の地蔵堂として有名。また、境内には不動堂があり、末廣不動明王が祀られている。これは後白河法皇が那智の不動尊を勧請したとされている。そのため、室町時代以降になると熊野詣でを勧める熊野比丘尼が多く住み着くようになり、厄除けの八咫烏(やたがらす)の熊野牛王印札を売っていたらしい。

そのためこの時期お寺では、「熊野那智曼陀羅図」、「六道十戒図」、「檀林皇后九相図」等、おどろおどろしい絵図が公開されている。これはなかなか見応えのある絵である。

本堂の方からは、おじいさん、おばあさんによる御詠歌が響いて来る。このお盆の時期にぴったりの雰囲気。

Img_3474この「西福寺」から南に下がると「六波羅密寺」に着く。
このお寺では萬燈会を行っている。「六波羅密」とは彼岸へ導く6つの修行法のこと。

このお寺は、空也上人が平安時代に建てたお寺で、平安末期においては平家一門がその栄華を極めた豪邸を建てた所。平家没落とともに焼失したが鎌倉時代に再建され現在に至る。

平家物語の舞台となった所で、それにまつわる平清盛の塚や阿古屋の塚もある。

本堂では、16日に行われる「大文字の送り火」の原型であるといわれている「大」の字の燈明が灯っていた。

六道の辻のこのあたり、やはり盆の頃の今頃が最も雰囲気が表れる。京都の昔から伝えられた因習が夏の夜の闇の中にその姿を現して来る。

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コメント

幽霊飴、去年には移転してたと思います。一昨年は
珍皇寺向かいにありましたが。

今年は日にちと曜日の関係で六道参りも行けませんでした。
夜のお寺のなんとなくおどろおどろしい雰囲気も
夏ならでは…の感じがします。

投稿: kodama | 2007年8月12日 (日) 20時15分

kodamaさんへ
毎年行っていますが、昨年はあまり気付きませんでした。
そうですか! おととしぐらいに移ったのですか。

この時期の六道のあたりは、そのおどろおどろしさも楽しみのひとつです。特に「西福寺」なんかはその雰囲気がものすごうします。
ぜひ、来年は行って見てください。

投稿: 好日 | 2007年8月12日 (日) 23時54分

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