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2007年8月 5日 (日)

「打ち水」

カンカン照りの昼間外出をしており、夕方家に帰って来た。
体の方は、シャワーにかかりさっぱりしたが座敷で寝転んでいると、玄関や庭先からはいって来る風はまだ熱気を帯びている。
そこで「打ち水」をする。

Img_3414まずは玄関から。
じょろに水を入れ、たたきに適当に撒いて行く。
玄関に置いてある植木にも遠慮なく上から水を掛けて行く。

水を撒いて行く行為ををするだけで、気分的に少し涼しくなって行く様な気がする。
縁の下から伝わった来る風もすこしひんやりしてくる。

次ぎに中庭。家は京都の町家と同じ様に細長い「うなぎの寝床」の形をしている。
色々と手を加えている部分もあるが基本的には昔からの構造。
一番奥の座敷にいくまでに小さい坪庭がある。

ここにもたっぷりと水を撒く。
ここは廊下を越えて水を運ばなければならないのでちょっと面倒だが、植木までしっかりと水を含ませる。
今までの経験から、この小さい庭にたっぷり水を撒くことで家全体が涼しくなる。

Img_3415最後は奥の庭。
ここへはホースで水を撒く。

子供の頃、水撒きは面白い手伝いであった。
バケツなり、柄杓でパーッ、パーッと水を打って行く。水に当たると植木やシダ・苔がお辞儀する様に揺れて行く。ホースで撒く様になっても、上に向けてホースの口を絞り、雨の様に振りまいて行く。

あたりの乾いた空気が湿気をおびたような匂いになっていく。

大きく伸びた植木のにも葉までとどくようにきつく口をすぼめ飛ばして行く。

大人になった今やってみてもなかなか面白い。

ついでに屋根にまで、水をかける。
水を止めると、葉のさきや、トユずたいに落ちて行く水滴の音がポトポトとしてくる。

座敷に戻り、再び寝転ぶ。
はいって来る風は少しは涼しくなったようだ。

やってみるとわかるが、「打ち水」の涼しさというものは、五感で感じるものである。
水滴の音、湿った空気の匂い、濡れて黒ずんだ石、そして水を打ったという満足感。

決してクーラーでは味わえない涼しさである。

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コメント

 子供の頃のように、中庭の縁側や廊下で昼寝がしたいです。

投稿: ごうやん | 2007年8月 7日 (火) 11時19分

ごうやんさんへ
いいですね、夏の昼下がりの「ひ・る・ね」
蚊取り線香の匂いが漂う中で、縁側でよくしました。

昼寝から目覚めると、新たな一日が始まる様な気がして、また遊べると、なんか得をした様な気になったことを思い出します。

投稿: 好日 | 2007年8月 8日 (水) 00時27分

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