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2007年11月25日 (日)

MIHO MUSEUM

滋賀県の信楽の山中にある「MIHO MUSEUM」が設立10周年を迎えた。

今から8年程前、この美術館で開催された信楽の壺の展覧会「壷中の天」で初めて訪れ、信楽の壺にも衝撃を受けたが、同時にこの美術館の持つ雰囲気のすばらしさにも魅了された。

それ以降、展覧会はともかくこの美術館の雰囲気を味わうために何度となく訪れている。

この美術館の設計者はI.M.ペイ。ルーブルのガラスのピラミッドで有名な「グラン ルーブル」の設計者である。鉄骨とガラスを多用したデザインを得意とする。

京都から約1時間、狭い山道を抜けてやっとエントランスに到着する。そこには円形の広場とその周りをとりまく半円形の建物ある。ここはチケット売場とこじんまりとしたカフェ。美術館へはここから電動カートに乗って行くか、歩いて行く。この時点から、訪問者はペイの術中にはまって行く。

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道はまず紅く色付いた桜並木の中を進む。暫く行くとトンネルにあたる。明るい外からトンネルの中にはいると一瞬まっくらになるが、目が慣れるとトンネルのなかは微妙な明るさである事に気付く。ステンレスのような内壁にぼんやりとした光が反射している。
トンネルを抜けるとそこには吊り橋が有る。銀色のワイアーでつるされた小さな斜張橋である。
此の橋をゴトゴトと渡って行くとそこが本館である。

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パンフレットによるとペイはこの美術館を「桃源郷」としてとらえていた。桃源郷といえば仏教で言う所の「浄土」。そうすればトンネルは浄土への道であり、橋の下の谷は三途の川。
だから、本館は古寺の門のような形をしている。

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本館に入ると正面はガラスの壁面で、その向うには信楽の山々が大きく広がっている。
まさに「桃源郷」の景色である。また同時に「浄土」でもある。
その証しとしてこの館には、エジプトの神々や、ガンダーラの仏、そして日本の菩薩もおられる。

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建物はこの入口から南ウイングと北ウイングに分かれて行く。南ウイングには世界の美術品が、北ウイングには日本の美術品が並んでいる。
この建物は3層の構造となっているが、その80%は地下に埋まっている。地上への露出を極力抑える事でこの信楽の自然との調和を保とうとしている。そして露出した20%はペイ独特のガラスに覆われており、開かれた壁面から光が降り注いでいる。

本当に柔らかな光に満ちた空間である。日本の陰と陽が混ざりあう空間ではないが、「桃源郷」としての明るさに満ちた空間である。

Img_4251Img_4276左は南ウイングの吹き抜けにあるレストラン。ここのパンがおいしい。

右は途中の道で見つけた紅葉。周りの木々も光に溢れてます。

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