「新世界」界隈をブラ〜ッと
大阪市立美術館の玄関を出ると、目の前に通天閣が見える。
嫁さんが通天閣に行ったことがないというので、「ほなちょっと行ってみよか」と言う事で歩き出した。
新世界のあたりは、ズーッと前に何回か来てるが、もう一つ道がようわからへん。
そういうて、知らん路地の中にはいりこむのも、新世界の昔の雰囲気を知ってるだけにちょっとひける。
で、JRの線路沿いにジャンジャン横町の入口を目指して行った。
道の南側の市大病院は立派な現代的なビルが並んでるが、歩いている北側はあいかわらずの西成の建物が並んでる。そんな中をしばらく歩くとジャンジャン横町の入口に着いた。
入口に着いてまわりの様子を見ると、昔は鉢巻きをしたおっさんやら、派手なおばはんやらがたむろしていたあたりに、若い子やら観光客みたいな人がたむろしている。う〜ん?
ジャンジャン横町に入って、驚いたのは「串カツ」屋が増えた事。
2軒に1軒は「串カツ」屋。立ち食いのところもあれば、カウンターのところもある。
あいかわらず、「二度漬け禁止!」の張り紙。
所々の店には、入店待ちの行列が出来ている。昔から思えば考えられない。
新世界もこの頃テレビなんかの露出度も多く、若い観光客がガイドブックなんか小脇にはさんで「DEEPな大阪」を楽しみに来るようになったらしい。
以前のちょっとよそ者には入りづらい様子は様変わり。
変わらないのは、将棋会所で天を仰いで一点を睨みつけているおっさんの真剣な目付き。
ジャンジャン横町を抜けると、目の前が「通天閣」。
しかし、このあたりは派手な看板が多い。ずぼらやのフグのおおきな提灯や、ビリケンさんの人形や、えべっさんやら。
どれもが「目立ってなんぼ!」と言う感じで、大きさ、色、チャラクターを争っている。
京都や他の土地とくらべて、大阪の看板はおもろい。人をおちょくったような感じではあるが、なんとなく親しめる雰囲気を持っている。これを見てまわるのも、大阪の街をぶらつく楽しみのひとつ。
「通天閣」に着いて2階へ上がってみると、展望台へ上がるのに30分待ちとなっていた。
「アジャパー!」。早々にあきらめて降りて行った。
真下から「通天閣」を見上げると、街がきれいになったと同様、青空にきれいにそびえていた。
久し振りに訪れた「新世界」。なんか台北の夜市を思い出した。世の中グローバルになった分だけ、このような場所もグローバル化したのかなぁ?
| 固定リンク
コメント
この何とも言えんケバさと下品さが好ましいです。
ここが舞台の「自虐の詩」を見逃して、ヒジョーに惜しい気分。
観光地化するのは、安心なようでいながらアヤシサが薄れて淋しいな。そういや、盗品を売ってる露店とかもあんまり見かけんようになりましたね。
「アジャパー!」 ←ここに、ブログの内容らしいレトロな情緒を感じました(笑)
ところで好日様は、リンクとかしはらへんのですか?
投稿: ぽん | 2007年12月18日 (火) 02時47分
ぼんさんへ
返事遅れてすんません!
「自虐の詩」の卓袱台返しの雰囲気は大分薄れて来ましたが、やはり「新世界」は「新世界」。路地裏や小路の端の方にちょこちょことその雰囲気が隠れてる感じがします。
変に写真なんかを大きな顔して撮っていたら、「にいちゃん!なにしてんねん?」と言われそうな気がします。
リンクしたいのですがぼんさんとこみたいにあんまりきゃあらへんのですわ。
またぼちぼちします。
投稿: 好日 | 2007年12月20日 (木) 19時24分