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2008年1月13日 (日)

「三十三間堂の通し矢」

成人の日に近い日曜日、京都のあちこちで弓を持った人達に出会う。

Img_4857弓と言ってもアーチェリーではなく和弓。晴れ着を着た若い女の子や、袴をはいた男の子なんかがバス停や駅で細く長い弓を大事そうに抱えて歩いている。

彼らが向かうのは東山七条にある三十三間堂。

この日、この三十三間堂で弓道の行事である「通し矢」が行われる。

久し振りに見に行く事にした。

「通し矢」というのはあの長い三十三間堂の本堂の端からもう一方の端に置かれた的を射る競技。
何時頃から始まったかは知らないが、「洛中洛外図」にものっているから室町時代には行われていた様子。

これが盛んだったのは江戸時代、大名お抱えの弓の名人が三十三間堂の軒下約120メートル間で一昼夜かけて矢を射通し、的に当たった数を競ったらしい。

今は半分の約60メートル間で直径1メートルの的を射る。

Img_4844競技は新成人や有段者の部に分かれて行われるが、人気なのは新成人の部。

あでやかな振り袖に袴(はかま)姿の新成人らが、力強く矢を放つ。

競技が始まるまでは、携帯で写真を取り合ったり、ケラケラと笑っていた新成人が、射場に入ると引き締まった顔付きになり、キッと的を睨み力一杯弓を引く姿はすがすがしい。

やはり60メートルの距離を射る為には、矢はそうとう山なりに飛んで行く。
なかなかねらいをつけるのは大変そう。

各人、一射のみ。15人程が一斉に射るが、大体2〜3人位しか的には当たらない。

凛々しくて、華やかで、初春らしい行事ですね。

Img_4852これは有段者の部の決勝。

このあたりになると、やはり的に当たる確立は高くなって来る。

ピューと寒気を裂いて矢がパツと的に刺さると見物の人達から「ほぉ〜っ」という歓声があがる。

柔道とか剣道とか弓道とか、日本古来の武道は幾種類かあるが、弓道は昔からの型と精神との統合をまだまだ内包しており、勝負け以外に見ていて気持ちのよい物がある。

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