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2008年1月27日 (日)

片岡球子さんを偲ぶ

1月16日に片岡球子さんが亡くなられた。

Img_kataoka3急性心不全のため神奈川県藤沢市内の病院で死去され、103歳でした。

片岡球子さんというと「富士山」の画が有名だ。
その大胆なタッチ、そして赤と青を多用した鮮やかな色使いは彼女の存在を指し示す物だった。

そして、彼女のもう一つの連作に「面構(つらがまえ)」シリーズがある。
このシリーズは歴史上の有名人の肖像を描いたもの。
「面構ー葛飾北斎」

描かれているのは、武者や画家や浮世絵師等が多い。例えば足利尊氏、雪舟、豊臣秀吉と黒田如水、そして北斎、写楽、歌麿、國貞等の浮世絵師等。

このシリーズは好きな画である。
一枚一枚に描かれているそれぞれの「面構」が素晴らしい。

「これが80歳を超えた人の画か!」といつも思っていた。
POPで、しゃれていて、かつモダンであった。そう言って決して軽い感じではなく、その人物について画家がしっかりと受け止めそして咀嚼し吐き出した表情になっている。

決してそれは美男ではないが、心に残る「面構」である。
その画を前にすると、何故かその人物をよく知った様な気がした。

Img_kataoka2_2
「面構 歌川国貞と四世鶴屋南北」

 片岡さんの「面構」シリーズは以前、毎年「院展」に出展されていた。
思っている以上に大きな画で、高齢の彼女にとっては大変な仕事で有ったろう。
しかし、院展を見に行く楽しみの一つが彼女の画であった。

期待に違わず、毎年存在感のある「面構」であった。
彼女の画があるだけで、その展示室がパーッと明るくなる様な気がした。
沈痛なまわりの画を吹き飛ばす痛快さがあった。

その画ももう見られなくなってしまった。

今後は片岡さんの残した「面構」を追いかけるしかない。

Img_kataoka1「面構 国貞改め三代豊国」

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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