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2008年6月 7日 (土)

「暁斎ー近代へ架ける橋」京都国立博物館(その3)

続いては「百鬼夜行図」。

Img_kyousai22Img_kyosai23真珠院「百鬼夜行図」より一部
Img_kyosai25真珠院「百鬼夜行図」より一部

河鍋暁斎「土佐大蔵小輔藤原行光画百鬼夜行図」

暁斎の「百鬼夜行図」には藤原行光の画を写したと有る。藤原行光は南北朝時代の土佐派の画家らしい。描かれている鬼達は大徳寺真珠庵の「百鬼夜行図」とほぼ同じ。暁斎の写した原画は今は無いが、鎌倉から室町に掛けてこの様な「百鬼夜行図」は多く描かれたのだろう。(真珠庵のも何かを写したものかも知れない。)

「百鬼夜行図」は江戸時代にも色々と描かれている。鳥山石燕、北斎等も描いている。しかし幕末近くになり北斎、国芳あたりからその鬼の性格が少し変わって来た様に思える。そして暁斎においては今まで異形の者として描かれていた鬼や物の怪が、まるで人間の様に生活していたり、遊びに惚けていたりしている。逆に悪人を苦しめるためにあらわれる場合もある。

暁斎のこの時代、人間が鬼に変わらずにいられないような状況に有ったのだろう。それをうまく笑いやおかしさの中に描いている。江戸の諧謔趣味が色濃くあらわれた一連の画。

暁斎の画、はじめはやはりそのおどろおどろしさや、リアルさに惹き付けられる。しかし、ちょっと時間を空けて再び出会うと、暁斎にここまで描かしたものはなんだったのかふと考えてしまう。

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