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2008年9月24日 (水)

「長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖」 楽美術館

楽美術館の開館30周年記念特別展として「長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&楽美術館吉左衛門セレクション」が開催されている。

Img_raku1楽美術館は表千家、裏千家、武者小路千家の家元に近い上京区にある楽家代々の作品を並べる小さな美術館。雰囲気はよく訪れる人も少なく楽ちゃわんの代々の作品にじっくり対峙でき、贅沢な時間がすごせる美術館である。

今回も一階は吉左衛門セレクションとして代々の楽家のちゃわんがならび、中二階にのんこうの香合と信楽や志野、そして織部の茶碗、二階に長次郎、光悦、乾山の茶碗と襖絵が並べられている。

総数40点位の展示だが、一点一点見て行くと見所は多い。

小さな美術館だけに今回の襖絵も一度に両者展示されず、等伯は10月7日から11月16日まで、
等益は9月10日から10月13日と11月10日から12月21日までと分かれている。

Img_raku2
これが等益の襖絵。

もとは大徳寺山内にあった碧玉庵の襖絵。その内三面が楽家に伝わっている。
雲谷派の縮図(後の手本帖)によると8面の花鳥図が描かれていた事がわかる。

雲谷派は、萩を中心に発達した一派で、雲谷等顔が毛利輝元から雪舟流を継ぐものとして雪舟が山口に居た頃のアトリエ「雲谷庵」と雪舟筆の「山水長巻」を拝領したことに始まった。
等益はその2代目であり、時代的には江戸初期の画人。

今回の襖絵を見る限りにおいては、同時代の狩野派(同時代の狩野派と言えば狩野探幽)の画と比べると遠景の山の様子や、松の様子はすこしおとなしめ。厳しさは無くやさしい感じがする。大和絵風かな?
しかし、8面そろうと立派なものだろう。

Img_raku3

並んでいた楽のちゃわんでは、やはり長次郎が好み。
今回長次郎はチラシにある黒楽筒茶碗「杵ヲレ」とこの「面影」がでていた。

どちらも小振りでキューッと引き締まった様な美しさが有る。
ほんと両手にのせると手に隠れてしまいそうなかんじだが、その分茶碗が手に同化するような感じがする。

薄手で光を反射する「のんこう」のちゃわんも良いけれど、やはり素朴というか作為がない点で長次郎がいいなぁ・・・。

こんなん見てるとまた「お茶」がしたくなる!

「のんこう」は香合の良いのが3点出ていた。これはちょっとすごいですよ!
特に渦巻き模様みたいなものを深く彫りこんだ「四方屈輪香合」は「のんこう」の美的センスがあふれてますよ。

どこからとなくお香の匂いも漂って来、飾られているお花も気持ち良く、落ち着いた空間でじっくりと名品が楽しめます。

Rimg0002

これは美術館の隣にある「楽家」の玄関です。
「光悦」の字が描かれた白いのれんが清々しいです。

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