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2008年12月29日 (月)

今年の美術展ベスト5

年末恒例の今年の美術展ベスト5を発表します。

今年も多くの美術展に行きましたが、ブログに書けていない美術展も多くあります。
(終了間際に行って書くタイミングを逸したものや、単に私のズボラから書けてなかったり・・・)

ちょっとルール違反かと思いますが、書けてないのも含んで、見に行った美術展の中から発表します。

Img_kngwarreye_2第五位 「エミリー・ウングワレー展」 大阪国立国際美術館

オーストラリアの先住民族であるアボリジニ出身のエミリー・ウングワレーの描く世界は、モダンであり、素朴であり、刺激的であり、美しかった。

現代の多くの芸術家(またそれを見る者)が持つある種のひ弱さや繊細さを超えた所にある強力な精神的パワーを感じさせられた。

やはり、パワーの在る画というのは魅力的だ。単に美しいだけでなく、新しい力を得ることも、画を見に行くことの楽しみでもある。

Img_modigliani 第四位 「アメデオ・モディリアーニ展」 名古屋市立美術館

この時期もう一つの「モディリアーニ展」が東京の新国立美術館で開催されていたが、展覧会の質としては名古屋の方が良かった。

中学生の頃、京都国立近代美術館で開催された「モディリアーニ展」を見て強烈な印象を受けたのが私の西洋画に対する目覚めとなっており、それだけに「モディリアーニ」に対する思い入れは強い。
モディリアーニの魅力が純粋に伝わってくる作品が揃った美術展。
しかし、あの「召使いの少女」の画は良かったなぁ。

Img_miidera_2

第三位 「国宝 三井寺展」 大阪市立美術館

あの「黄不動尊」がこんな感じで見られるとは思ってもいなかった。目の前にあるのですよ!よくぞ出品したものである。それにあの見たかった「新羅明神座像」もぐるっとまわって見られたし。眼福、眼福。
これを拝みに行かなければバチが当たる。

ヨーロッパの絵画や彫刻もすごかったが日本も決して負けてませんなぁ。

Img_kyousai1 第二位 「暁斎ー近代へ架ける橋」 京都国立博物館

良かったですね、暁斎! 私の中ではいろんな事を思ったり、思い出したりした美術展でした。本当に考えさせられました。

画家にとっても江戸から明治に移り変わる時代というのは大変な時代だったのですね。

京博のこの特定の画家にしぼった美術展、若冲、雪舟、蕭白、永徳と来て今回の暁斎、そして次は等伯と続きます。いつも考えさせられる内容ですし、また楽しみです。

しかし、常設展が12月中旬から休館(建替え工事のため)となったのは悲しいなぁ。


Img_boston

第一位 「ボストン美術館 浮世絵名品展」 名古屋ボストン美術館

これはすごかった! 今刷り上がったばかりかと思える状態で次から次へと浮世絵の名品が並んでいた。特に春信の一連の浮世絵と国政の役者絵は浮世絵の美しさ、楽しさを堪能させてくれた。
今年はヴィクトリア・アルバート、ミネアポリスと海外の美術館から多くの浮世絵の名品が里帰りしてきたが、どれもが状態が良いのにびっくり。あらためて口惜しい気がすると同時にどんなもんだい!すばらしいだろうと誇らしげな気になった。(私が何をしたわけではないが・・)

最後に特別賞として一連の京都市美術館で開催された「館蔵 コレクション展」をあげたい。
年に4回ほど開催されるこの美術展、京都画壇の画を愛する者としては、ここに出品される画は心をなごませるし、画を見る楽しみを実感させてくれる。初期の頃と比べると展示の内容や解説も年々良くなっており、2度3度の画も多くなってきたが行くのが楽しみな美術展である。企画される人達に感謝をこめて「特別賞」。
できれば常設にしてもらえたら嬉しいのだが・・・・。

思えば今年は東京で「対決ー巨匠たちの日本美術」「大琳派展」「フェルメール展」「ピカソ展」と魅力的な美術展が開催され、京都在住の者としてはくやしい気がしていたが、こうやって1年を振り返ってみると、関西(名古屋も含んで)でも見応えのある展覧会が開かれていたことが思い返される。

私にとっては今年も良い画や美術品が多く見られた満足の1年でした。 

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コメント

好日様、こんにちは。happy01

今回こちらのブログに初めてコメントさせて頂きました。

いつもいつも私にとっては興味深く大好きな内容の記事が掲載されておられますので毎回たのしみにしております。

この前までパソコンの修復に追われていたとのこと、なかなか更新されておられなかったので残念に思っておりましたが今回ようやく復旧されたご様子なので、
またこれからの「京都 洛中洛外 日々是好日」を楽しみにしております。sign03
これからはまた直ちょくとコメントさせて頂きたいと思っておりますので今後とも宜しくお願い致します。happy01

投稿: 紫香楽 秀山 | 2008年12月30日 (火) 12時06分

こんにちは。

私も独断と偏見でベスト展覧会選んでみました。
TB送らせていただきます。

京博の「暁斎」へ行けなかったのが心残りです。

投稿: Tak | 2008年12月30日 (火) 12時53分

「黄不動」が見られる展覧会があったんですね~。知らなかった・・・。

 わたしの1位は、やはり暁斎です。あとはV&Aの浮世絵、そして西国三十三所です。

 今年はあまり見にいけなかったので、来年はたくさん見たいです。来年の期待展覧会は、「妙心寺」です。

投稿: はたこ | 2008年12月30日 (火) 17時42分

秀山さんへ

コメントありがとうございます。
好きなものを見た感想なんかを書いているのですが、なかなか思う様には進みません。見に来てくださる方に申し訳なく思っています。

しかし、美しいもの好きなものを見ているとそのことについて書き留めたい気持ちは持ち続けています。今後ともぼちぼち書き続けていきますのでよろしくお願いします。

寒い大晦日になりましたが、信楽の方は雪はどうですか?良いお年をお迎えください。

投稿: 好日 | 2008年12月31日 (水) 20時09分

Takさんへ

訪問ありがとうございます。
Takさんのように毎日は書けませんが、京都を中心とした美術展や出来事の感想をぼちぼち書いてます。

しかし、今年の東京はすごかったですね!
「対決」「大琳派」「フェルメール」「ピカソ」と立て続けに二度と見られないような内容の美術展が続きましたね。こちらから指をくわえて眺めておりました。

秋の東京行きをあきらめて、ヨーロッパへ行っていたのですが、ルーブルと偶然ローマで「真珠の首飾りの女」を見る事ができました。良かったです!

またこちら側からもコメントさせてもらいますのでよろしくお願いします。それでは良いお年を。

投稿: 好日 | 2008年12月31日 (水) 20時29分

はたこさんへ

三井寺の黄不動、模本や彫刻は見る機会も多いですが、本物はめったに見る事はできませんでした。今回私も初めて見る事ができました。やっぱり、迫力ある〜。

それから、年明けには「えき美術館」で中右コレクション、高島屋で「ベルギーロイヤルコレクション」の浮世絵展が開催されます。これもお見逃しなく!

今年1年ありがとうございました。いろいろと楽しませていただき、またはげましていただいてなんとか続けてこられました。
来年もよろしくお願いします。それでは良いお年を!

投稿: 好日 | 2008年12月31日 (水) 20時43分

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» 2008年 展覧会ベスト10 [弐代目・青い日記帳 ]
子年も今日を入れ残すところあと3日。 素人の分際で、誠に僭越かと存じますが、今年もまた毎年恒例の拝見した展覧会の中から「ベスト10」を選んでみました。アホのように毎週毎週時間さえあれば美術館・博物館へ出かけているので10コに絞り込むのえらく苦労しましたが、まぁこれも「縁起もの」のようなものですから。お付き合いください。 今年このブログで「展覧会」カテゴリーとしてアップした記事は200本以上。その中から独断と偏見により選出。でも、チェックしていると、どうしても後半(9月以降)に観た... [続きを読む]

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