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2009年4月19日 (日)

京都 桜逍遥2009(西陣界隈の桜)

「色も香も おなじ昔に さくらめど
            年ふる人ぞ あらたまいける」
             古今和歌集  紀 友則

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八重桜系が咲き出す頃、いつも訪れるのが西陣のこの界隈です。
今年最後の花巡りになるだろうとの想いを抱いて千本今出川で市バスを降り、そこからまずは「千本釈迦堂」へ向かいます。

「千本釈迦堂」には京都の桜のシーズンを告げる桜の一つである「阿亀桜」という有名な枝垂桜がありますが、本堂の回りの八重桜もなかなかのものです。

「阿亀桜」の頃にはあれだけ訪れていた人達も、この頃には少なく、のんびりとした雰囲気の中で桜が愉しめます。
応仁の乱にも焼けず、市内で最古といわれる本堂は、大きくその庇を広げ、春風にのって漂って来る線香の匂いに何故か懐かしい気がします。
何を思い出す訳でもないのですが、本堂の横の段に腰掛けて風に揺れる桜を見ているとそんな気がわき上がって来ます。

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続いて向かう所は「千本閻魔堂」です。
ここには「普賢象桜」という有名な桜があります。
この桜は花の真中に小さな2つの若葉が出ているのが特色です。
その2本ある葉(実は葉化した雌しべ)が、まるで普賢菩薩が象の牙に乗っているように見えることから普賢象桜という名がついたといわれています。

この「千本閻魔堂」には紫式部の供養塔があり、その回り囲うように咲き誇っています。
紫式部のイメージとこの桜の色合いがなぜかよく合う様な気がします。

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またこの桜の散り際は花びらが散り舞うのではなく、花ごとポトッと落ちます。
その落ちる様子を見ていると、桜が身を震わせて花を落している様な感じがします。
通り道に散りばめられた花の様子は、ちょっと通るのが怖いくらいです。

5月になればこの「千本閻魔堂」では狂言が始まります。残念ながらこの様子では狂言の頃には葉桜になっているでしょうが、この桜を思い出しながら観る狂言もまた愉しいものです。

さて、西陣の桜の最後はいつもの雨宝院です。

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