5月の神泉苑
2週間程前は桜が咲き乱れていた神泉苑も、5月になればはツツジの花に埋もれています。
白やピンクや赤色の花が新緑をバックに咲き乱れ、爽やかな初夏の雰囲気を醸し出します。
この連休の頃は京都のあちこちでは、春のお祭りが行われており、この神泉苑でも2日・3日に神泉苑祭が行われています。
池に突き出た善女龍王社には神輿が飾られ、そして剣鉾が立ち並びます。
平安時代にこの神泉苑で御霊会がおこなわれたとき、66本の剣鉾を立てた事が祇園祭の始まりとされている故事をおもい起こさせるかの様です。
このごろ感じる事ですが、祗園祭や稲荷祭りの様な大きな神社のお祭りは別ですが、街の小さな神社のお祭りがだんだんと盛んになって来た様な気がします。
今までは氏子の人達や関係者のみで境内でひっそりと行われてきたようなお祭りが、突然いろいろなイベントを付け加えて、子供神輿や稚児行列として練り出したり、地域人達による屋台がでたりしている風景をよくみかけます。
その要因を考えると、一つには地域にある神社の祭りを町おこしの場とすることで地区の活性化をはかろうとしていたり、また、いままで学区として成り立っていた地域の連帯感が学校統合等により学区が広がって希薄になったため新しい拠り所を神社の祭りに求めたりしていることで盛んになってきたのかなと思います。
この神泉苑の祭りも、私の子供の頃はそれなりの賑わいがあったのですが、ある時期は寂れた様な感じがしていました。
しかし、最近は神泉苑自体が多くの人に知られるようになり、また関係者の努力もありまた再び活気を取り戻して来、この祭りが近所の子供達の愉しみの場となって来ました。
このように、近隣の人達が決まった時に集まる場が増えるのは良い事だと思います。
夜には、法成就池に浮かばせた龍頭船上にて雅楽を演奏もされ、王朝の雅が再現されていました。
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