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2009年11月17日 (火)

アムステルダム、ベルギーそしてパリへ(RIJKS美術館 その2)

続いてフェルメール関連の部屋。

このRIJKSには4点のフェルメールがある。「手紙を読む青衣の女」「牛乳を注ぐ女」「デルフトの小径」「恋文」。
このうち、「牛乳を注ぐ女」がメトロポリタンへ、「恋文」がパリへ出張していた。
「恋文」はパリで見るとしても、「牛乳を注ぐ女」と再会できなかったのは残念!

Th_

これは「手紙を読む青衣の女」。
この服の青色がなんともいえない。軽く、柔らかでふわーっとした感じ。
青色というのは、幅の広い色で、神秘的な感じを受ける場合もあるし、黒よりも深い闇を表す事もある。
また、天上へのプロムナードを現す場合も有るし、溌剌とした力を示す場合もある。

この場合、妊婦の母性と妻としての貞淑さを現しているのだろうか?

手紙には何が書いてあるのだろうか?
「一筆啓上 火の用心 赤ちゃん大事に 馬肥やせ」的な事が書いてあるのだろうか。

後ろの地図ははっきりとしないが何処の地図だろうか。手紙の主は多分あの地図の何処かにいるのだろう。

構成する色が、青と白と黄土色だけの質素な感じの絵だが、いろいろと想像が膨らむ絵である。
そして、白い光の揺らぎが魅力的だ。

Th__2

フェルメールは2点の風景画を描いている。これはそのうちの1点「デルフトの小径」。
デルフトはフェルメールが住んだ街。あの街の何処かに今もこの家は残っているのだろうか?

この絵の中で目を引くのは、右側の入り口の横にある赤い雨戸と白い壁のコントラスト、そして左側の小径の奥から絵の下まで続く奥深さ。
色のコントラスト、絵具の塗りの強さにより、見る者に取って雨戸は壁より30cm前に出てくるし、小径は巧みに引かれた消失点からの壁の線それに続く排水路の線により距離感を持つ。

それが感覚的に絵の中に立体感を感じ、自分が絵の視点の場所に居るかのような錯覚を得る。

フェルメールだけでなく、この頃のオランダの画家達は遠近の表し方をよく考えていた。
消失点を複数作る事によりより立体感を感じさせたり、光と影を組み合わせ人物をより浮かび上がらせたり工夫を重ねたことがこの部屋に展示してある絵をみていくとよくわかる。

同じ頃、同じデルフトで活躍したホーホの絵も何点か有った。

Th__11これは「母親の義務」

子供の髪から虱を取っている母親が居る室内を描いた絵。

フェルメールと比べても、決して負けてはいないと思うのだが・・・。
もっと人気が出ても良い作家なんだがなぁ。

そんな部屋の様子はここから

そのほか面白かった絵は、

Th__1317世紀初頭の画家で、ヘンドリック・アーフェルカンプの「スケートをする人々のいる冬景色」。

一見フランドル派の絵みたいだが、細かい所を見てみるとその時の風俗が伺い知れて面白い。ついじっくりと見てしまう。ちょうど洛中洛外図を見ている感じ。あっ、トイレをしている人もいるぞ!


Th__15

これはヘダの「鍍金した酒杯のある静物」。

この手の静物画は多く有ったが、イタリアやスペインの静物画はドカッと机なんかに置いたままを描いていたが、オランダの静物画は構図を考え作為的に並べ替えた状態で描いている。

そしてそこには必ず、牡蠣、チーズ、レモン、胡椒の粒が描かれているのは面白い。どれもが何かを象徴してるのだが、「胡椒は富を現す」位はなんとなく想像付くが、後はわからない。

絵だけではなく、日本の古伊万里や有田焼の名品も有ったし、螺鈿細工のすばらしいものも有った。
このようにピックアップしていけばきりがないので最後に一つ。

Th_rijks1

これは「ドールズハウス」。人形の家です。
大きさは2m四方位有り、一番上は脚立に登って見るようになっている。
しかし、一つ々のもの、机とか椅子とかだけでなく、壁に飾ってあるデフォルト焼の皿や絵、また花や本や服なんかもすべて丁寧に作られている。縮尺は1/9らしい。

まわりの文様も細かく丁寧に作られている。見事なもんだ。見ていて飽きない。

一部の所蔵品だけでこれだけ見応えがあるのだから、全館が改築されたらもっとすごいだろう。日本のものもたくさん持ってそう。

改築後の再訪が楽しみだなぁ。

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