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2010年1月の3件の記事

2010年1月10日 (日)

「等伯 若冲」 建仁寺両足院

今年の美術展の最初は、新春特別公開として建仁寺両足院で開催されている「京に縁の二大絵師 等伯 若冲」展から始まりました。

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京都では、シーズンごとに色んな寺社等で文化財や建物、庭園なんかの特別公開がされています。
このような場所で見る襖絵や掛軸は、美術館の冷たいガラスを通してみる場合よりも、より近くで親しみを持って見られるのが魅力です。

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両足院は建仁寺の境内にある塔頭で、毘沙門天が祀ってある事で有名です。
今回は、長谷川等伯の「水辺童子図」「竹林七賢図屏風」、そして伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」が公開されていました。

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お寺の門を潜って、玄関口に着くとそこがもう受付です。
そして、玄関の正面にはもう等伯の「水辺童子図」の襖が見えてます。

このあっけらかんと等伯なんかを見せている雰囲気がいいんですよね!
拝観に来られた方も、前に座り込んで見ておられる方もおられるし、30センチ位に顔を近づけて詳細に見ておられる方もおられるし、なかなか美術館なんかでは考えられない雰囲気の中で等伯を味わえます。

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これはその「水辺童子図」。

岩皺の打ち方なんかも、永徳なんかと比べると幾分穏やかさみたいなものを感じますが、線の勢いは衰えていません。また遠景に見られる松の描き方はあの国宝の「松林図屏風」の松を思い窺わせます。

特に感心するのは、その余白の間の美しさ。これは狩野派の絵、特に等伯と争った永徳とはまた異なった美しさです。

この襖絵じっくりと見てみると、明らかに表装しなおしたような痕があります。実際の画の大きさはこの襖よりも少し小さく、ひょっとしたら元は屏風絵でなかったかと思わせます。そうするとこれは多分四曲一双であり、これは右隻にあたるんじゃないかなと思えたりします。では左隻は?(有ればいいですね!)

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これは、「竹林七賢図」屏風の左隻。

「竹林七賢図」は水墨画の画題として多くの画人に描かれてはいますが、この等伯のように竹を直線的に描いたのは珍しい。今まで見た「竹林七賢図」は、賢人が主であって、竹はその情景の一つであったり、山水の一部であったのに、この等伯の屏風は竹が主のように、黒く太い線で描かれています。
ちょっと今までの画とは異なった雰囲気。

この屏風には等伯の落款として「雪舟五代長谷川法眼等伯」とあります。それは狩野派と対抗するために用いただけなのか、等伯にその意識があったのかわかりませんが、雪舟も「竹林七賢図」を描いたらしいので(文献にはあるが現物は写真でもまだ見ていない。)等伯はどこかでその画をみており、そこからこのような「竹林七賢図」を描いたのかもしれません。そう考えて見るとおもしろいなぁ・・(でも、他の雪舟の画から思えば雲谷等顔の竹林七賢図のほうが雪舟らしいと思えるのですが・・・)

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それから中庭を通り、奥の方丈にはいるとそこには、若冲の画が床の間に掛けられていました。

「雪梅雄鶏図」と題されていますが、椿の赤と雄鶏の鶏冠の赤が鮮烈な印象を残す画でした。

それと伝周文とされている「墨梅図」もよかったなあ。

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初春から良いものを見せていただきました。

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2010年1月 3日 (日)

初詣

今年は曜日の都合から、正月の休みが短いので、いつもだったらお正月の混雑が収まった頃に行く八坂さんへ早速初詣に行きました。

初詣ということで、八坂神社へは正門たる南門から参拝します。
八坂神社の正門は四条通に面している関係から、西門と思われがちですが、正式には南門です。

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南門の横にある「中村楼」の門松が綺麗です。
門を潜って境内に入ると、さすがに大勢の人で賑わっています。

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八坂さんは疫病の神さんだから、やはり願うのは自分のそして家族の健康のことです。それと今年のお祭りが無事に行くようにと。

宮司さんに新年の挨拶をして、そのまま「常盤新殿」へ向かい「厄除ぜんざい」をいただきます。

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ちょうど、お節にも飽きた頃なので、暖かいぜんざいの甘みが身にしみます。

毎年、この場所で休憩しているが、周りを見渡すと今年は着物の人が少ない気がします。
やはり景気のせいかな?

そして、しばらくの休憩。

メインとなる八坂神社の初詣が終わったので、帰りがてらは祇園あたりの神社をまわって見ることにします。

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まずは下河原を下がっていき、高台寺の横を通り八坂の塔あたりへ。
このあたりへ来ると、初詣というよりもお正月に京都観光にこられた人達が多くみられます。
地図を片手に、高台寺、産寧坂あたりを清水や八坂に向かって楽しそうに歩いてられます。

初春の京都もいいもんでしょう。

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八坂の塔の側にある、「庚申さん」もちょっと覗いてきました。
この「八坂庚申堂」、そのいわれなんかを聞くと昔の京都の慣わしなんかが知れてなかなか面白いんです。
お堂の周りに飾られている「くくり猿」がきれいだなぁ。

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それから、東大路を渡り、「安井の金比羅さん」へ。
ここは悪縁切りで有名なんですが、お正月早々から縁を切りにか知らないですが、多くの若い女性が初詣に来られてました。
みなさん悩みがあるのですねぇ。

しかし、ここに奉納されている絵馬、読んでみると世の中の怖さというか恐ろしさが実感できます。

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最後は、建仁寺へまわり、そこの塔頭の一つである「両足院」にある毘沙門さんに参ります。

なぜ、毘沙門さんかというと、この毘沙門さんの狛犬は虎なんです。
寅歳を祝うかのように、この正月の空にむかって吠えていました。


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2010年1月 1日 (金)

謹賀新年

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家族揃って、三種とお雑煮の「お祝いやす!」を終えたあとは、のんびりとした元旦です。

「一年の計は元旦に有り」と言われるようにピシッとしたいのですが、中々そういう風にはいきません。かえって年末の疲れが出て、だらだらと過ごしてしまいます。

しかし、やらなければならない事は、やはり行わないと気持ちの悪いもので、例年通り近所の神社へ初詣に行きました。

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まずは家の向かいにある「武信神社」です。

見慣れた神社なんですが、さすが元旦、掃き清められた本殿までの石畳の道は、清々しい気持ちにしてくれます。家の中に閉じこもっているだけではなかなか感じられない「新しい年」の実感が湧いてきます。

本殿では、神主さんが初詣に来られた方々に新年の御祈祷をされてました。
「武信さん」、昔は初詣に行くと近所の人達との賀詞交換会みたいなかんじだったのですが、この頃は人気が出てきて、いろんな方々がお参りに来られるようになりました。

今年は、若い女の人が多かったような気がします。
そして、境内に坂本龍馬の記念品なんかを売っている出店がでてました。(これは驚いたな!)

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これは平重盛が厳島神社から苗木を 移したと伝えられている御神木の榎に張られた注連縄です。
この榎、小さい頃から毎日見上げています。いつものように見上げながら「今年も宜しくお願いします!」と心の中で呼びかけます。

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次は神泉苑です。

家をでる頃には、曇り空だったのですが、この頃には少し青空が広がってきました。しかし風が強く、頬に当たる空気は冷たく凛としています。

毎年、同じ元旦に、同じ所に初詣に来、同じ願いをしています。それがかなうかどうかは別として、こうして毎年無事に来られる事が喜ばしい事だと感じるようになりました。

池端の山茶花も今年も綺麗に咲いています。


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