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2010年4月12日 (月)

京都 桜逍遥2010(上賀茂神社の斎宮桜)

  「さくらいろに 衣はふかく そめてきむ
             花のちりなむ のちのかたみに」

                   古今和歌集  紀 有朋


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上賀茂神社の一の鳥居から本殿に向かう白砂の道を進むと右手に鮮やかな紅枝垂桜が眼に飛び込んできます。これが「斎王桜」。

上賀茂神社の御祭神である賀茂別雷大神に奉仕された斎王に因んだ名がついた桜で、ちょうど乙女の頬が赤く染まったかのような艶やかな色をしています。

若草の萌えた緑の芝生と花の紅が美しい。

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この神社に詣ると、いつも空間の構成の妙と色のコントラストの美しさに感心させられます。

白砂の道と広い緑の芝生の空間はこの神社に詣る者にとって一種の心の禊となる場所のように感じられます。。
その心の禊を試すかのように、向かう本殿の前に、緑の森をバックに鮮やかな朱色の二の鳥居がそびえています。
その緑と白と朱の組み合わせと距離感が神社に詣るという心構えを高めてくれます。

そして、今はそんな参拝者に微笑みかけるように紅色の「斎王桜」や白色の桜達がまだ少し冷たい春の風に揺れています。

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そして、この二の鳥居を越えると、そこが本殿のある神域です。
ここに入ると、一瞬、方向感覚が狂ったかのような錯覚におちいります。

本殿を含んだ建物がすべて今まで歩いてきた道と30度位西に傾いた方向に向っているのです。
これは本殿が、賀茂別雷大神が降臨したと伝えられている神山に向かっているためです。
神を遥拝する場所としての古代の神社の形態を今も色濃く残しているのです。

まるで異次元の空間に迷い込んだような気がします。

その異次元の空間に、葵祭の少し前のみあれ祭の時、神が降臨して社殿に向かう道があり、その道側にも紅の枝垂桜が咲いています。
上の画像の「みあれ桜」です。

神の神域には本当に桜が良く似合います。

一説によると、「さくら」という言葉は、「神」を表す「サ」と神が降り立つ地を表す「座(クラ)」との合成語だそうです。

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