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2010年4月 3日 (土)

京都 桜逍遥2010(十輪寺 業平桜)

  「月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ
             我が身一つは もとの身にして」

                      在原業平

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京都洛西、西山にある古刹「十輪寺」。在原業平がその晩年を過ごした寺として有名です。

このお寺に「業平桜」と名付けられた桜があります。業平の名が付いているだけあり、大きく張り出した枝は、自由奔放にかつ華麗に広がり、いま満開の時を迎えています。

樹齢は200年を越えているらしく、緋寒桜としては珍しい大木だそうです。またお寺に伝わるところによると「業平桜」としては3代目だそうで、そうすると一代の桜が300年とすると業平が生きていたとされる9世紀にはちょっと届かず、業平の歌に読まれた桜の子孫ではないかもしれません

しかし、お寺の高廊下いっぱいに覆いかぶさるように咲き誇る姿は見事です。

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これはお寺の裏山に登り、上から「業平桜」を見下ろした風景です。その裏山には、業平のお墓も有り、また業平が風情を楽しんだ「塩竈」の跡もあります。

業平というとプレイボーイの代表者みたいに言われていますが、伊勢物語をじっくり読むと確かに「まめな男」ではありましたが、逆に真摯に女性を愛し、その恋が叶わぬ恋となった後も、じくじくとその想いのなかに生きた真面目な男であったような気がします。

「昔男ありけり」で始まる伊勢物語は、そのような真面目な業平の心情が見事に表されており、後の人々に大きな共感を与えました。西行も業平に憧れた様子があり、光悦を中心とした琳派の美術もこの物語から大きな影響を受けていると思います。

そんな業平の姿が思い浮かぶ桜です。

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コメント

当山にお参りくださいまして、ありがとうございます。

今年も、なりひら桜は、今、満開を迎えております。また、桜に会いに来て下さいませ。

投稿: 左馬頭 | 2012年4月10日 (火) 13時50分

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