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2010年4月 1日 (木)

京都 桜逍遥2010(枳穀邸)

  「吹く風に あつらへつくる 物ならば
                このひともとは よぎよといはまし」

                    古今和歌集  助内侍


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東本願寺の御影堂門から烏丸通を渡り、正面通を東に進むと向かう方向の空があいてきます。そこが枳殻邸。正式には東本願寺の飛地境内「渉成園」です。

このお庭、京都の人には「渉成園」というより「枳殻邸」という名前のほうがなじまれています。
なぜなら、昔、この庭園の周りには枳殻(カラタチ)が植えられていたので、京都の人はこの庭園を「枳殻邸(キコクテイ)」と呼ぶようにようになったからです。

詩仙堂に住んだ石川丈山が作ったこの庭園の一角に「傍花閣」といわれる建物があります。
「傍花閣」というのは字の通り、花の傍にある建物で、その周りの桜が今満開です。

「傍花閣」は一階が通り抜けできる空間となっており、二階に八畳位の書院が設けられれ、その書院へは建物の両端にある梯子のような階段で出入する、奇妙な建物です。

しかし、その障子を開け放ち、二階の書院の框に座りながめる花はさぞ気持ちの良いものであるでしょう。まさに、花のために建てられた建物のような気がします。

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しばらく「傍花閣」の周りをブラブラとしているとそれまで曇っていた空が西の方からだんだん晴れて来、青空が見る見る広がってきました。久しぶりに見る青空です。

まだ清らかな光に輝く、澄み切った青空です。

頭上の小さく、薄い桜の花びらが、透きとおって清冽な色合いが広がっています。

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しばらくの間このお庭を巡っていると、この枳殻邸、贅沢な場所だということが実感できます。

ただ単に庭のためだけに、下京の真ん中にこのような大きな空間を有しています。
車の通る表通りから一歩この庭に入ると、街の喧騒とはかけ離れた時間が流れているような気がします。

昔は多分、東山を借景とするような庭であったと思われますが、流石に今はそのような環境ではなく、周りをビルやマンションに囲まれてしまってます。

しかし、木々の上から顔を覗かしている京都タワーなんかを観ていると、これもまた現在の庭の風景かなとも思えてきます。

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