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2010年4月 2日 (金)

京都 桜逍遥2010(祇園白川)

  「かにかくに 祇園は恋し 寝るときも
                 枕の下を 水のながるる」

                          吉井 勇


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祇園巽橋から川端通までの白川沿いが今満開です。

まあ、「祇園」というと京都の花街の代表みたいに思われて、「祇園」という言葉を聞くだけでなんか艶っぽい感じがしますが、四条通より北側のこの辺りは、この白川沿いを除いては、普通の大都会の繁華街とあまり変わらず、集合ビルに何軒ものネオンが輝いているような状況です。

一般に思われている「祇園」の雰囲気というと、やはり四条花見小路の一力さんを下がった迷路のような小路のなかにあるんだと思います。

この白川沿いにしても、お茶屋さんなんかは数えるほどしかなく、大半が現代風の小洒落た料理屋さんや飲み屋さんになっています。

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冒頭の歌は、この白川沿いに歌碑としてたてられている吉井勇の歌ですが、この歌ははじめの「かにかくに」の言葉が面白い感じです。

「かにかくに」という聞き慣れない言葉は辞書なんかによると「いろいろと」とか「あれもこれも」とか意味してますが、ここでは祇園のはんなりとした雰囲気や、色街の持つねっとりとした情感を、「カ」という乾いた音を二つ重ねることで、軽やかに、明るく表現しているんだと思います。

この言葉の音韻が、逆に祇園を耽溺した吉井勇のねっとりとした心情と、祇園の持つ暗く奥深い風情を際立たせているのだと思えます。

そんな祇園の世界がこの桜の裏にもかくれているのでしょうか?

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